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重要度:△ 問われる数は多くありません(市販問題集の頻出印と収録数から。当サイトの判断)
法令の基準日:2026年9月22日/最終確認:2026年9月24日
ガソリンスタンドには、白い地に黒い字で施設の名前を書いた板があります。そのそばには、赤い地に白い字の「火気厳禁」や、オレンジ色の地に黒い字の「給油中エンジン停止」の板も並びます。危険物乙4では、こうした板の名前と、地の色・文字の色・文言の組合せが問われます。
この記事でわかること
- 標識(ひょうしき)と掲示板(けいじばん)の役割の違い
- 地の色・文字の色・文言の組合せと、第4類(だいよんるい)が「火気厳禁」になること
- タンクローリーに掲げる「危」の標識の決まり
標識は危険物(きけんぶつ)の施設であることを示す板で、掲示板は防火のために知らせることを書いた板です。
第4類の危険物の注意事項は「火気厳禁」で、赤い地に白い文字です。
まず場面で:ガソリンスタンドに並ぶ白・赤・黄赤の板
ガソリンスタンドの中を見回すと、白い地に黒い字の板が2枚と、赤い地に白い字の板が1枚見つかります。黄赤(きあか)の地に黒い字の板も1枚あり、黄赤とはオレンジ色のことです。どれも、施設が法令に沿って掲げている板です。
1枚めの白い板には「危険物給油取扱所」と、施設の名前が書いてあります。2枚めの白い板には、ためている危険物の類や品名、量などが並んでいます。赤い板は「火気厳禁」、黄赤の板は「給油中エンジン停止」です。
道路では、タンクローリーの前と後ろに、黒い地に黄色で「危」と書いた板が付いています。似た板に見えても、法令はこれらを「標識」と「掲示板」の2つの名前で分けています。
標識は施設の名前、掲示板は防火のための知らせ
標識とは、その建物や設備が危険物の製造所等(せいぞうしょとう)であることを示す板のことです。「危険物屋内貯蔵所」「危険物給油取扱所」のように、どの区分の施設かを書きます。製造所等の標識は、地が白、文字が黒です。
タンクローリーに掲げる「危」も、標識の1つです。こちらは、黒い地に黄色の文字で書きます。
掲示板とは、その施設で防火のために知らせておくことを書いた板のことです。中身を知らせる掲示板と、注意を知らせる掲示板があり、給油取扱所にはもう1枚が加わります。
- 中身を知らせる掲示板:危険物の類、品名、貯蔵最大数量または取扱最大数量、指定数量(していすうりょう)の倍数を書く。危険物保安監督者(きけんぶつほあんかんとくしゃ)を置く施設では、その氏名か職名も書く
- 注意を知らせる掲示板:危険物の性質に合わせた注意事項(「火気厳禁」「火気注意」「禁水」)を書く
- 給油取扱所の掲示板:「給油中エンジン停止」を書く
注意事項の文言は、危険物の類で決まります。第4類の危険物は、品名にかかわらず、どれも「火気厳禁」です。 「火気注意」は第2類(引火性固体(いんかせいこたい)を除く)の、「禁水」は水と反応する一部の危険物の注意事項です。
標識は家の表札、掲示板は玄関に貼る注意書きのようなものです。表札は「だれの家か」を、注意書きは「何に気をつけてほしいか」を伝えます。正確には、標識は製造所等であることを示す板で、掲示板は危険物の中身と防火上の注意を知らせる板です。
覚える言葉はこれだけ:地の色・文字の色・文言の組合せ
標識と掲示板の色の組合せは、次のとおりです。地は板の背景の色、文字は書いた字の色です。

| 板と文言 | 地の色 | 文字の色 |
|---|---|---|
| 標識(「危険物給油取扱所」など) | 白 | 黒 |
| 掲示板(類・品名・最大数量など) | 白 | 黒 |
| 掲示板「火気厳禁」 | 赤 | 白 |
| 掲示板「火気注意」 | 赤 | 白 |
| 掲示板「禁水」 | 青 | 白 |
| 掲示板「給油中エンジン停止」 | 黄赤 | 黒 |
| タンクローリーの標識「危」 | 黒 | 黄(反射塗料など) |
白地に黒字は、施設の名前と中身を知らせる板です。赤地に白字は火の注意、青地に白字は水の注意と、注意の中身で地の色が分かれます。
「危」の標識は、タンクローリーの前と後ろの両方の、見やすい所に掲げます。 文字は、光を当てると光って見える反射塗料などで書きます。標識と掲示板の板の大きさにも、幅と長さの下限が決まっています。
| 板 | 大きさ | ひとこと |
|---|---|---|
| 標識・掲示板の幅 | 0.3m以上 | 製造所等に掲げる板 |
| 標識・掲示板の長さ | 0.6m以上 | 製造所等に掲げる板 |
| タンクローリーの「危」(下限) | 0.3m平方以上 | 前と後ろに掲げる |
| タンクローリーの「危」(上限) | 0.4m平方以下 | 上限もある |
指定数量以上の危険物を運搬するトラックも、車の前と後ろに「危」の標識を掲げます。こちらは運搬の決まりなので、運搬の基準で確かめてください。
ここは覚えなくていい
タンクの注入口やポンプ設備に付ける掲示板(地は白、文字は黒、注意事項だけ赤)は、覚えなくてかまいません。第1類から第3類の、どの物品が「禁水」や「火気厳禁」になるかの細かい区分も、乙4では覚えなくて足ります。
試験ではこう聞かれる:第4類に「火気注意」は誤り
1つめは、文言のすり替えです。第4類の施設に「火気注意」の掲示板を設ける、とした文は誤りです。 掲示板の注意事項に「取扱注意」という文言もありません。
2つめは、色の入れ替えです。「危」の標識を「黒い地に赤い文字」、「給油中エンジン停止」を「赤い地に白い文字」とした文は誤りです。「危」は黒い地に黄色、「給油中エンジン停止」は黄赤の地に黒です。
3つめは、掲示板に書く事項のすり替えです。「製造所等の所有者の名前」は、書く事項に入りません。書くのは類・品名・最大数量・指定数量の倍数と、保安監督者を置く施設ではその氏名か職名です。
4つめは、「危」の標識の位置です。車の前か後ろのどちらか一方ではなく、前と後ろの両方に掲げます。
工場・現場ではこうなる:品名を変えたら掲示板も書き換える
化学プラントのタンクや倉庫の入口には、類・品名・最大数量・倍数を書いた掲示板が立っています。タンクの中身を別の品名に切り替えるときは、届出をしたうえで、掲示板の品名や数量も書き換えます。点検のときは、掲示板の品名や数量が実際の中身と合っているかも確かめます。
確認問題
問1 ガソリンの品名と貯蔵最大数量は、「危険物屋内貯蔵所」と書いた板に一緒に書き込む。
答え:×
訂正:品名と貯蔵最大数量は、施設の名前を書いた標識ではなく、掲示板に表示する。
根拠:施設の区分を知らせるのが標識、危険物の類・品名・数量など防火に必要な事項を知らせるのが掲示板です。
なぜか:2つの板は、どちらも白い地に黒い文字です。色では見分けられないので、書く中身の違いで区別します。
狙われる形:掲示板に書く中身を、標識に書くとした形で出ます。
問2 灯油を貯蔵する屋内タンク貯蔵所には、「火気厳禁」と書いた注意事項の掲示板を設ける。
答え:○
根拠:第4類の危険物を貯蔵し、取り扱う製造所等の注意事項は、品名にかかわらず「火気厳禁」です。
なぜか:灯油はガソリンより引火点(いんかてん)が高いものの、同じ第4類です。そのため「火気注意」ではなく「火気厳禁」を使います。
狙われる形:灯油なら「火気注意」でよいとした形で出ます。
問3 タンクローリーの「危」の標識は、車の前と後ろの両方に掲げる。
答え:○
根拠:移動タンク貯蔵所の標識は、どちらの向きから見ても危険物を積んだ車だと分かるよう、車両の前後に掲げます。
なぜか:標識は黒い地に黄色の反射する文字で「危」と書くので、夜でも目立ちます。後ろだけ、前だけでは足りません。
狙われる形:前後どちらか一方に掲げればよいとした形で出ます。
まとめ
標識は製造所等であることを示す白地に黒字の板で、掲示板は危険物の中身と防火上の注意を知らせる板です。第4類の注意事項は、どの品名でも赤地に白字の「火気厳禁」です。給油取扱所には黄赤の地に黒字の「給油中エンジン停止」、タンクローリーには黒地に黄色の「危」を掲げます。
次に読む
- 前に戻る:セルフスタンドの基準:油種ごとの色と制御卓の監視のしくみ
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- もっと詳しく(甲種レベル):製造所等の位置・構造・設備の基準
参考文献
- 『危険物の規制に関する政令』第9条・第15条e-Gov法令検索
- 『危険物の規制に関する規則』第17条・第18条e-Gov法令検索
- 『乙種4類 危険物取扱者試験 令和8年版』公論出版、1-33 標識・掲示板(最新版は令和9年前期版)最新版をAmazonで見る
- 『7日間で集中学習! 乙種4類危険物取扱者 王道問題集』飯島晃良、オーム社、第1版、6-11 標識・掲示 Amazonで見る
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