動画解説はこちら|YouTube

危険物乙4の免状の交付・書換え・再交付|試験で問われる申請先と年数

危険物乙4の免状の交付・書換え・再交付|試験で問われる申請先と年数のアイキャッチ

※本記事の参考文献には、Amazonアソシエイトのリンク(アフィリエイト広告)を含みます。

重要度:◎ よく問われます(市販問題集の頻出印と公式公開問題から。当サイトの判断)

法令の基準日:2026年9月22日/最終確認:2026年9月23日

東京都で危険物乙4に合格した人が、大阪府の工場で働き、数年後に結婚して名字が変わる場面を考えます。免状(めんじょう)の手続きは交付・書換え・再交付の3つで、それぞれ申請先の知事が違います。試験では、この申請先と、写真の年数や提出の日数が問われます。

この記事でわかること

  • 免状の交付・書換え・再交付を、どの都道府県知事に申請するか
  • 書換えが要る場合と、要らない場合の線引き
  • 写真の書換えの年数と、見つけた免状を出す日数の使い分け

交付は試験を行った知事、書換えは交付した知事か居住地・勤務地の知事、再交付は交付か書換えをした知事に申請します。

書換えが要るのは氏名・本籍地の都道府県・写真など免状に書かれた事柄が変わったときで、引っ越しだけなら要りません。

まず場面で:東京で合格し、大阪で働く人の免状の手続き

東京都で試験を受けて合格すると、東京都知事から免状が交付されます。その人は大阪府に引っ越し、大阪府の工場で働き始めました。数年後、結婚して名字が変わり、そのあと免状をなくしてしまいます。

東京で合格し、大阪で働く人の免状の手続き(交付・書換え・再交付の申請先の向き)

名字が変わったときの書換えは、東京都知事にも大阪府知事にも申請できます。免状をなくしたときの再交付は、東京都知事か、書換えをした知事に申請します。大阪府知事で書換えをしていれば、再交付も大阪府知事に申請できます。

なお、免状は取った都道府県の中だけでなく、全国で使えます。大阪府で働くために、大阪府の免状を取り直す必要はありません。

申請先は「その知事が自分の免状の記録を持っているか」で決まる

免状の手続きは、交付・書換え・再交付のどれも都道府県知事に申請します。市町村長や消防署ではありません。どの都道府県知事かは、その知事が自分の免状の記録を持っているかで考えると整理できます。

交付は、試験に合格した人に初めて免状を出す手続きです。合格の記録を持っているのは試験を行った都道府県なので、その知事に申請します。

書換えとは、免状に書かれた事柄が変わったときに、新しい内容に直してもらう手続きです。今の免状を添えて出すので、交付した知事のほか、居住地や勤務地の知事にも申請できます。書換えは、記載事項が変わったら遅滞なく申請しなければなりません。

遅滞なくとは、事情が変わったら、ぐずぐずせずに速やかに、という意味です。書換えは義務の手続きだと押さえます。

再交付とは、免状をなくした、焼けた、汚れた、破れたときに、作り直してもらう手続きです。手元に免状が無いこともあるので、記録を持つ知事、つまり交付か書換えをした知事に申請します。再交付は「申請することができる」手続きで、居住地や勤務地の知事には申請できません。

会員カードの名前の変更は、カードを持っていけば近くの支店でもできます。カードをなくして作り直すときは、登録の記録を持つ支店に頼みます。正確には、書換えは交付した知事か居住地・勤務地の知事、再交付は交付か書換えをした知事と、法令で申請先が決まっています。

覚える申請先はこれだけ:交付・書換え・再交付と見つけた免状

3つの手続きと、なくした免状が見つかったときの提出先を1つの表にします。

手続き申請するとき申請先の知事
交付試験に合格した試験を行った知事
書換え氏名・本籍地の都道府県・写真などが変わった交付した知事、居住地か勤務地の知事
再交付なくした・焼けた・汚れた・破れた交付か書換えをした知事
見つけた免状の提出再交付の後に、なくした免状が見つかった再交付を受けた知事に10日以内

免状に書かれるのは、氏名と生年月日、本籍地の都道府県、交付の年月日と番号、免状の種類、写真などです。写真は、過去10年以内に撮影したものと決まっています。そのため、写真は撮影から10年を過ぎる前に書き換えます。

免状に住所や勤務先は書かれていないので、引っ越しや転職だけなら書換えは要りません。 変わった事柄ごとに、書換えが要るかを並べます。保安講習(ほあんこうしゅう)を受けても、免状に書かれた事柄は変わりません。

変わったこと書換え
氏名(結婚などで名字が変わった)要る
本籍地の都道府県要る
写真の撮影から10年を過ぎる要る
住所(引っ越し)・勤務先要らない
同じ都道府県の中での本籍地の変更要らない
保安講習を受けた要らない

ここは覚えなくていい

申請書に添える書類の種類や写真の大きさは、乙4の試験では覚えなくてかまいません。なくしたときの実際の手続きは、免状をなくしたときの再交付で確かめられます。写真の書換えを忘れたときの扱いは、免状の有効期限と写真の書換えにあります。

試験ではこう聞かれる:「引っ越したら書換えが必要」は誤り

1つめは、書換えの理由です。「住所が変わったので書換えを申請した」という形は誤りです。保安講習を受けたことも、書換えの理由にはなりません。

2つめは、再交付の申請先です。「免状をなくしたので、居住地の知事に再交付を申請した」という形は誤りです。 居住地や勤務地の知事に申請できるのは書換えで、再交付は交付か書換えをした知事です。

3つめは、見つけた免状の提出先です。再交付の後に見つかった免状は、再交付を受けた知事に10日以内に出します。「交付した知事に出す」と入れ替えた形に注意します。

4つめは、手続きの相手です。免状の手続きを市町村長や消防長に申請する形は誤りで、相手はどれも都道府県知事です。

5つめは、返納命令(へんのうめいれい)です。危険物取扱者(きけんぶつとりあつかいしゃ)が消防法などに違反しているとき、免状を交付した知事は免状の返納を命じられます。返納を命じられた人は、命じられた日から1年を経過するまで、試験に合格しても免状の交付を受けられないことがあります。

返納命令の中身や、命じられた後の流れは、免状の返納命令にまとめています。

工場・現場ではこうなる:資格の一覧と免状の書換え

化学工場では、作業の立会い(たちあい)や保安監督者の選任に使うため、社員が持つ免状の種類を一覧で管理している事業所があります。名字が変わった社員は、書換えを済ませておくと、本人の免状だと示しやすくなります。写真の撮影から10年を過ぎる前に、書換えの時期を本人に知らせる事業所もあります。

確認問題

問1 結婚で名字が変わった人は、勤め先のある県の知事に免状(めんじょう)の書換えを申請できる。

答え:○

根拠:免状の書換えは、交付した知事のほか、居住地や勤務地の都道府県知事でも受け付けます。

なぜか:書換えでは今の免状を添えて出すので、元の記載を確かめられます。住まいや勤め先の近くで手続きできるのはそのためです。

狙われる形:書換えの申請先を、免状を交付した知事に限った形で出ます。

問2 本籍地の都道府県は変わらず、住所が変わったときは、免状の書換えをしなくてよい。

答え:○

根拠:免状の書換えが要るのは、氏名や本籍地の都道府県など、免状の記載事項が変わったときです。

なぜか:免状には住所を書く欄がありません。書かれていないことが変わっても、直す所がないからです。

狙われる形:引っ越しを、書換えが要る理由に入れた形で出ます。

問3 免状の返納を命じることができるのは、製造所等(せいぞうしょとう)がある市町村の長である。

答え:×

訂正:返納を命じるのは、その免状を交付した都道府県知事。

根拠:免状の交付・書換え・再交付と返納命令は、どれも都道府県知事が扱います。

なぜか:免状を出す側と取り上げる側を、同じ都道府県知事にそろえています。市町村長等の命令は、施設の所有者等に向けたものです。

狙われる形:施設への命令を出す市町村長等と入れかえた形で出ます。

まとめ

免状の手続きはどれも都道府県知事で、交付は試験を行った知事に申請します。書換えは交付した知事か居住地・勤務地の知事、再交付は交付か書換えをした知事です。書換えが要るのは氏名・本籍地の都道府県・写真で、見つけた免状は再交付を受けた知事に10日以内に出します。

次に読む

参考文献

内容の誤りに気づいた方へ:誤りの報告フォーム

化学プラントニュース―週報と事故速報をわかりやすく紹介するnoteマガジン PLANT NEWS ON NOTE 化学プラントニュース 化学・石油プラントの重要ニュースを、毎週の週報と事故速報でお届けします。現場で押さえたい動きを、わかりやすく整理します。 noteで最新ニュースを読む