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電験三種 電力のまとめ|出題の地図・再出題・計算の型・勉強の順番

電験三種 電力のまとめ

最終確認:2026年11月6日

電験三種の電力の過去問20回分(令和8年度上期まで)を、論点の記事ごとに数えたまとめです。

電力の論点の記事は、電験三種 電力の記事マップから分野別に探せます。

電力の論点:水力発電①|水力発電②|火力発電①|火力発電②|原子力発電|新エネルギーと分散型電源|変電所

架空送電線路|送電の特性|配電|地中電線路と電気材料|電力の計算①|電力の計算②

電力の試験の形 ── 17問すべて必須で、計算は配点の44%

電力の試験の形:A問題14問70点とB問題3問30点の計100点で選択問題は無く、20回ではA問題の計算が20%、B問題は全部が計算で、計算は問題数の34%、配点の44%
区分問の数と配点中身
A問題問1〜問14、1問5点(計70点)20回の280問のうち、計算は56問(20%)。残りは文章の正誤と穴埋めが中心
B問題問15〜問17、各(a)(b)5点ずつの10点(計30点)20回とも3問すべてが計算
合計17問すべてを解いて100点選択問題は無い。20回の計340問

計算は、問題数で約3分の1、配点で44%です。A問題の8割は計算でない問題で、B問題の3問は計算です。

期間計算の問題数計算の配点
令和3年度まで(11回)63/187問(34%)480/1,100点(44%)
令和4年度上期〜令和8年度上期(9回)53/153問(35%)400/900点(44%)
20回の計116/340問(34%)880/2,000点(44%)
  • 1回あたりの計算は4〜7問で、そのうちA問題の計算は1〜4問です。令和4年度以降も、計算の割合はほとんど変わっていません。
  • 計算以外の問題は、文章の正誤が133問、穴埋めが84問、組合せが5問、図の読み取りが2問です。
  • 文章の正誤がいちばん多い記事は、地中電線路と電気材料(33問)です。穴埋めがいちばん多い記事は、変電所(17問)です。
  • 計算かどうかは、数値や式を使って答えを導く問題かで分けました。境目の問題もあるので、割合は目安として読みます。

問番号と分野の地図 ── 問1〜問5は発電、問14は20回とも電気材料

A問題の問番号主な分野(20回のうちの回数)
問1水力発電(19回)
問2火力発電(11回)、水力発電(9回)
問3火力発電(20回)
問4原子力発電(19回)
問5新エネルギーと分散型電源(18回)
問6・問7変電所(13回・12回)
A問題の問番号主な分野(20回のうちの回数)
問8・問9架空送電線路と送電の特性(11回・13回)
問10地中電線路(13回)、架空送電線路(4回)
問11地中電線路(9回)、配電(6回)
問12配電(10回)、電力の計算(7回)
問13電力の計算(11回)、配電(9回)
問14電気材料(20回)

問1〜問5は、20回とも発電の記事の問題でした。問3は20回とも火力発電、問14は20回とも電気材料です。問6より後ろは、変電所→送電→地中電線路と配電→電気材料の順に並びます。問13は、電力の計算の回(11回)が配電の回(9回)より多くなっています。

B問題の問番号主な分野(20回のうちの回数)
問15発電所の計算(20回):火力発電11回、水力発電9回
問16電力の計算①②(14回)、送電の特性(5回)
問17電力の計算①②(16回)、送電の特性(3回)

問1〜問5・問15:発電

記事20回の問題数(令和4年度以降)と配点の割合よく出る問番号
水力発電①24問(14問)、7.8%問1(13回)・問15(7回)・問2(4回)
水力発電②13問(5問)、3.8%問1(6回)・問2(5回)
火力発電①26問(9問)、7.3%問3(14回)・問2(8回)
火力発電②20問(8問)、7.3%問15(8回)・問3(6回)
原子力発電20問(9問)、5.0%問4(19回)
新エネルギーと分散型電源21問(11問)、5.3%問5(18回)

問6〜問13:変電所・送電・配電

記事20回の問題数(令和4年度以降)と配点の割合よく出る問番号
変電所35問(14問)、8.8%問6(13回)・問7(12回)・問8(4回)
架空送電線路27問(12問)、6.8%問8(11回)・問9(9回)・問10(4回)
送電の特性19問(7問)、6.8%問16(5回)・問9(4回)・問11(3回)
配電31問(15問)、7.8%問12(10回)・問13(9回)・問11(6回)

問10・問11・問14と問16・問17:地中電線路と電気材料・電力の計算

記事20回の問題数(令和4年度以降)と配点の割合よく出る問番号
地中電線路と電気材料43問(18問)、11.0%問14(20回)・問10(13回)・問11(9回)
電力の計算①29問(15問)、10.5%問16(9回)・問13(5回)・問17(4回)
電力の計算②32問(16問)、12.3%問17(12回)・問13(6回)・問16(5回)
  • 問題数がいちばん多い記事は地中電線路と電気材料(43問)、次が変電所(35問)です。
  • 原子力発電・変電所・地中電線路と電気材料・電力の計算①は、20回のどの回にも出ています。
  • 電力の計算①②は61問すべてが計算で、問題数のわりに配点の割合が大きくなります。
  • B問題の問16・問17の40問のうち30問が、電力の計算①②の問題です。残りの10問のうち8問は、送電の特性の計算です。

分野のまとまりで見た配点

分野のまとまり20回の配点の割合令和4年度以降9回
水力発電11.5%13.3%
火力発電14.5%11.7%
原子力発電5.0%5.0%
新エネルギーと分散型電源5.3%6.1%
分野のまとまり20回の配点の割合令和4年度以降9回
変電所8.8%7.8%
送電13.5%11.7%
配電7.8%8.3%
地中電線路と電気材料11.0%10.0%
電力の計算22.8%26.1%
  • 配点の割合がいちばん大きいのは、電力の計算のまとまりです。令和4年度以降は26.1%に上がりました。
  • 発電の4つ(水力・火力・原子力・新エネルギー)を合わせると、20回の配点の36%です。
  • 火力発電は、令和3年度までの16.8%から11.7%に下がり、水力発電は10.0%から13.3%に上がりました。

再出題の実績 ── 令和5年度上期以降は、1回に3〜7問が過去とほぼ同じ

回ごとの再出題:令和4年度上期以降の9回で、20回の中に元がある過去とほぼ同じ問題は0・0・6・5・6・5・7・6・3問で、最新の4回(令和6年度下期〜令和8年度上期)は68問中21問(31%)
回過去とほぼ同じ問題条件を変えた問(数えていない)
令和4年度上期0/17問0問
令和4年度下期0/17問0問
令和5年度上期6/17問0問
令和5年度下期5/17問1問
令和6年度上期6/17問0問
回過去とほぼ同じ問題条件を変えた問(数えていない)
令和6年度下期5/17問0問
令和7年度上期7/17問1問
令和7年度下期6/17問1問
令和8年度上期3/17問5問

令和4年度上期以降の153問のうち38問(25%)が、過去の回とほぼ同じ問題でした。令和5年度上期以降の7回では、119問のうち38問(32%)です。最新の4回(令和6年度下期〜令和8年度上期)では、68問のうち21問(31%)です。

  • 数えたのは、元の問題が20回の中に見つかったものだけです。実際は、少なくともこの数です。
  • 「ほぼ同じ」は、問題文と問い方が同じもので、数値だけ違うものと選択肢の並びだけ違うものも含めます。38問を、いちばん近い元の問題との違いで分けると、そのまま同じものが19問、数値違いが7問、並び違いが12問です。
  • 問題の条件を変えたものは数えていません。求める量や問いの向きを変えたもの、正誤の文や空欄の語を差し替えたものです。令和4年度上期以降で8問あり、数えると最新の4回は28問になります。
  • 令和8年度上期は、過去の問題をもとにした問が8問ありました。そのうち5問は条件を変えていて、ほぼ同じ問題は3問です。
  • いちばん近い元の問題からの年数は、3年以内が4問、3年超〜10年が23問、10年超が11問でした。真ん中の値は6.75年で、いちばん古いものは15年前の問題です。
  • A問題は126問のうち31問、B問題は27問のうち7問、計算は53問のうち16問が、ほぼ同じ問題でした。B問題の7問は、どれも令和6年度上期以降の回です。
  • 記事ごとでは、電力の計算①が15問のうち7問、電力の計算②が16問のうち6問、架空送電線路が12問のうち5問です。新エネルギーと分散型電源は11問のうち4問で、火力発電②は8問のうち0問でした。
  • 令和7年度下期の6問のうち4問は、令和2年度の問題とほぼ同じです(避雷器と絶縁協調・架空送電線路の構成などの問題)。

同じ問題の組

  • 20回の中で、同じ問題の組は38組見つかりました。どれも2回ずつで、3回出た組はありません。
  • 汽力発電所の保護装置は、古い回の問題を組合せの形に変えた問が令和2年度に出ました。令和7年度下期には、その問が、選択肢の並びと一部の言葉を変えて出ています(蒸気タービンと保護装置)。
  • 過去問は、回ごとより論点ごとに解き直すと、戻ってきた問題に気づきやすくなります。

計算問題の型 ── 計算の半分は電力の計算①②、次が問15の火力と水力

記事ごとの計算と計算以外の問題数:計算116問のうち、電力の計算②が32問、電力の計算①が29問で計61問(53%)、次が火力発電②13問・水力発電①11問・送電の特性9問で、架空送電線路は27問のうち計算が0問
計算の論点記事20回の数(令和4年度以降)
配電線路の計算電力の計算②15問(7問)。うちB問題11問
電力損失と力率改善(りきりつかいぜん)電力の計算①13問(6問)。うちB問題6問
三相短絡電流電力の計算①10問(6問)。うちB問題7問
電線の弛度(ちど)電力の計算②8問(5問)。うちB問題2問
電圧降下(でんあつこうか)電力の計算②7問(4問)。うちB問題4問
変圧器の並行運転とバンク故障電力の計算①5問(2問)。すべてA問題

計算116問のうち61問(53%)は、電力の計算①②の2本です。次に多い火力発電(16問)と水力発電(14問)を合わせた3分野で、計算の78%になります。

発電の計算の論点20回の数(令和4年度以降)最初の一手
汽力発電所の効率7問(3問)出した電力量と燃やした燃料の熱を、どちらも kJ にそろえる
核分裂と質量欠損6問(2問)核分裂するウラン235の質量を、kgで確定する
揚水発電と調整池の運用5問(4問)揚水は「総落差(そうらくさ)+損失水頭(そんしつすいとう)」、発電は「総落差−損失水頭」と書き分ける
燃料消費量とCO25問(2問)出力を効率で割って、燃料の熱を出す
ベルヌーイの定理と水頭3問(1問)連続の定理で、細い所の流速を出す
水力発電所の出力3問(2問)総落差から損失水頭を引いて、有効落差(ゆうこうらくさ)を出す
復水器3問(1問)体積の流量に密度を掛けて、1秒あたりの質量(kg/s)にする
送電・配電の計算の論点20回の数(令和4年度以降)最初の一手
線路定数とフェランチ効果4問(2問)1相分にして、π形の片側の静電容量が全体の半分だと確かめる
送電電力と安定度3問(1問)%X の基準を、三相の基準容量と線間電圧にそろえる
電気方式の比較3問(1問)送る電力を等しいとおいて、各方式の電圧線1本の電流を、単相2線式(たんそうにせんしき)の電流で表す

誤りの作り方 ── 半分近くが反対の語、次が似た用語のすり替え

誤りの作り方誤りの例見分け方
反対の語にするアーチダムは、両岸の幅が「広い」谷に向く(正しくは狭い谷)大小・高低・有無は、仕組みの理由から向きを確かめる
似た用語のすり替えボイラの蒸気圧力が上がりすぎたとき、「蒸気加減弁」が蒸気を外へ出す(正しくは安全弁)機器と役目を組で覚える
条件・目的の付け替え、言い切りトーショナルダンパは「着雪を防ぐ」器具(正しくは微風振動(びふうしんどう)のエネルギーを吸う)器具や方式ごとに、何を防ぐためかを1つ決めて覚える
位置・順序・接続の入れ替え燃焼ガスは、節炭器(せったんき)の次に「電気集じん装置」を通る(正しくは空気予熱器(くうきよねつき))流れの順と、取り付ける側を図で覚える
数値・式のすり替えV結線の利用率は「√3/3」(正しくは√3/2、約0.866)何を何で割った値かを、式の分母から確かめる

文章の正誤の誤りは、半分近くが反対の語への入れ替えです。次が似た用語のすり替えで、数値や式のすり替えは1割に届きません。

  • この節の本数は、平成28年度〜令和8年度上期の15回分で数えています。ほかの節の数(20回分)とは範囲が違います。
  • 同じ15回分の、文章の正誤を問う問題104問で、誤りの文は108本です。多い順に、反対の語が51本(47%)、似た用語が21本(19%)です。残りは、条件や目的が14本(13%)、位置や順序が13本(12%)、数値や式が9本(8%)でした。
  • 穴埋めの問題では、空欄の選択肢に似た用語を並べたものが大半です。語の意味の違いまで覚えておくと、選びやすくなります。
  • 例の正しい形を確かめる表:水力発電所の分類|ボイラと付属設備|蒸気タービンと保護装置
  • 同じく:変圧器の結線と保全|架空送電線路の構成

勉強の順番 ── 問題の番号と同じく、発電・変電・送電・配電の順に読む

順読む記事理由
1水力発電①・水力発電②問1・問2と、B問題の問15(9回)。まとまりで配点の11.5%
2火力発電①・火力発電②問2・問3と、問15(11回)。まとまりで配点の14.5%で、発電の中でいちばん大きい
3原子力発電・新エネルギーと分散型電源問4・問5。20回のうち19回・18回が同じ記事
4変電所問6・問7。記事で2番目に多い35問
順読む記事理由
5架空送電線路・送電の特性問8・問9と、問16・問17の一部。まとまりで配点の13.5%
6配電問11〜問13。31問
7地中電線路と電気材料問10・問11と問14。記事でいちばん多い43問で、問14は20回とも電気材料
8電力の計算①・電力の計算②問16・問17と問13の半分あまり、問12の一部。まとまりで配点の22.8%(令和4年度以降は26.1%)

問題の番号の並びと同じ順に読むと、試験の地図と記事が重なります。電力の計算①②は、送電と配電の設備を読んでから進むと、計算の場面がつかみやすくなります。

  • 計算でない問題が約3分の2です。各記事の「よくある誤り」の表で、反対の語と似た用語の入れ替えを先に知っておくと解きやすくなります。
  • 計算は配点の44%です。理論の三相交流と交流の電力が不安なら、電力の計算①②の前に理論のまとめから戻って確かめます。
  • 同じ問題が戻ってくるので、過去問は論点ごとに解き直します。

まとめ

電力は17問すべてが必須で、計算は配点の44%、残りは文章の正誤と穴埋めが中心です。

問1〜問5は発電、問6〜問12は変電所・送電・配電、問14は電気材料と、問番号と分野が強く結び付いています。問13は配電と電力の計算が半々ほどで、B問題の問16・問17は電力の計算が中心です。

令和5年度上期以降は1回に3〜7問が過去とほぼ同じなので、論点ごとに解き直します。

次に読む

参考文献

  • 第三種電気主任技術者試験 電力 問題(電気技術者試験センター) 20回分(令和8年度上期まで)

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