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危険物甲種は高卒・高校生でも受験できる?受験資格の作り方

危険物取扱者甲種を高卒・高校生から目指す受験資格の作り方を解説する記事のアイキャッチ

※本記事の参考文献には、Amazonアソシエイトのリンク(アフィリエイト広告)を含みます。

「普通高校を卒業すれば、危険物取扱者甲種を受けられるのだろうか」

「高校生のうちに甲種の受験資格を作りたい」

「乙4を取れば、すぐ甲種へ進めるのだろうか」

そんな疑問を解決します。

先に結論を言うと、普通高校の本科を卒業しただけでは、甲種へ直接申し込む受験資格にはなりません。

高校生・高卒者が甲種を目指す代表的な方法は、年齢制限のない乙種を受験し、指定された4種類の乙種免状をそろえるルートです。就職後に対象となる危険物取扱いへ従事する人は、乙種免状交付後の実務経験2年という選択肢もあります。

受験資格全体を先に確認したい人は、危険物取扱者甲種の受験資格を読んでください。

結論:普通高校の本科卒業だけでは甲種へ直接申し込めない

消防試験研究センターは、乙種・丙種を「誰でも受験できます」と案内する一方、甲種には一定の受験資格が必要としています。

普通高校等の本科、高校等の2年以上の専攻科、乙種免状から危険物甲種の受験資格を判定する図
高校本科と2年以上の専攻科を分け、専攻科の学科条件または乙種免状から受験資格を確認します。(一次資料を参考に当サイト作成)

甲種の大学等卒ルートに、高等学校で含まれるのは「高等学校の専攻科」です。普通高校の本科卒業は、この対象として挙げられていません。

そのため、普通科、工業科、理数科などの高校本科を卒業したことだけで、大学等卒ルートを選ぶことはできません。高校で化学を学んだことと、甲種の公式な受験資格は分けて考えます。

「高卒だから不可」ではなく、「高校本科卒業だけでは直接ルートにならない」と理解するのが正確です。

例外は修業年限2年以上の高等学校・中等教育学校の専攻科

高等学校または中等教育学校の専攻科を卒業した人は、大学等卒ルートの対象になる場合があります。

確認する条件は二つです。

  1. 専攻科の修業年限が2年以上である
  2. 化学に関する学科または課程を修めて卒業している

証明書には学科・課程の正式名称が必要です。名称に「化学」が含まれない場合は、消防試験研究センターの学科・課程例と同一かを確認します。類似名称は自己判断せず、受験予定地の支部等へ問い合わせてください。

専攻科ルートの詳しい学科名判定と証明書は、危険物甲種の化学系学科とは?で解説しています。

高校の「本科」と「専攻科」を混同せず、専攻科は修業年限2年以上と化学系学科・課程の両方を確認します。

高校生が今すぐ始めやすいのは乙種

危険物取扱者試験には年齢による受験制限がありません。ただし、甲種だけは所定の受験資格が必要です。

高校生がまだ甲種の受験資格を持っていない場合でも、乙種は受験できます。最初の乙種として乙4を選ぶ人が多いですが、甲種の受験資格を作る目的なら、最終的に必要な4群を先に理解しておくことが大切です。

乙種試験に合格しただけでは免状取得になりません。合格後に免状交付を申請し、免状の交付を受けてから、既得免状による他類の科目免除を利用できます。

高校生は乙種を受けられますが、甲種への途中条件は「試験合格」ではなく「乙種免状の交付」です。

最短候補は指定4種類の乙種免状をそろえるルート

実務経験なしで乙種から甲種を目指す場合は、次の4群から1種類ずつ、合計4種類以上の免状が必要です。

  • 第1類または第6類
  • 第2類または第4類
  • 第3類
  • 第5類

たとえば、乙4を最初に取った場合は、第1類または第6類のどちらか、第3類、第5類を追加します。

乙種免状を一つでも取得すると、別の類の乙種試験では「危険物に関する法令」と「基礎的な物理学及び基礎的な化学」が免除され、性質・消火の10問を35分で解く方式になります。

ただし、試験日程や同日に複数類を受けられるかは支部によって異なります。取得までの月数を固定せず、受験予定地の日程と免状交付の時期から逆算してください。

組み合わせと取得順は、危険物甲種の乙種4種類とは?で詳しく整理しています。

実務経験がない高校生・高卒者は、指定4群を一つずつ満たす乙種4種類ルートが最も計画を立てやすい選択肢です。

就職後は乙種免状+実務経験2年も選べる

乙種免状の交付を受けた後、消防法令で定める製造所等で危険物取扱いの実務経験が2年以上あれば、甲種の受験資格になります。

対象になるのは、単に危険物がある職場で働いた期間ではありません。製造所等における危険物の取扱いに係る経験で、事業主等による実務経験証明が必要です。

このルートの起点は、乙種試験の合格日や入社日ではなく、乙種免状の交付を受けた後です。就職先で対象実務に就けるとは限らないため、仕事内容と証明者を事前に確認します。

詳しくは、危険物甲種の実務経験2年とは?を確認してください。

実務2年ルートは「乙種免状交付後」「対象となる製造所等」「危険物取扱いの実務」「事業主等の証明」の四点が必要です。

大学等へ進学する場合の二つの学歴ルート

高校卒業後に大学、短期大学、高等専門学校、専修学校等へ進む人は、学歴によるルートも選べます。

一つは、対象となる学校で化学に関する学科・課程を修めて卒業する大学等卒ルートです。もう一つは、対象となる大学等で化学に関する授業科目を15単位以上修得するルートです。

化学系学科を卒業する前でも、大学等で15単位以上を修得し、成績証明書または単位修得証明書で確認できれば対象になる可能性があります。

大学進学を予定している人は、入学後に科目名と単位数を確認し、危険物甲種の化学15単位とは?へ進んでください。

進学する人は、卒業学科ルートと15単位ルートを別々に判定し、条件を先に満たした方を使えます。

高校の化学授業を15単位ルートへ直接数えない

甲種の15単位ルートは、公式が列挙する大学、短期大学、高等専門学校、大学院、専修学校等で修得した化学に関する授業科目を対象とします。

普通高校の「化学基礎」「化学」などを履修していても、それを大学等の15単位へ直接置き換える制度ではありません。

また、高校の成績表で評定や履修単位が確認できることと、甲種受験資格の15単位を満たすことは別です。

高校本科の化学授業は、甲種の大学等15単位ルートへそのまま合算しないでください。

高校生・高卒者のケース別ロードマップ

現在地ごとに、次の順で判断します。

高校在学中、高卒後、乙種免状取得後の実務、大学進学の状況別に甲種受験資格までの道筋を示す図
現在の学校区分、乙種免状、対象実務の有無から、甲種受験資格までの経路を選びます。(一次資料を参考に当サイト作成)

高校在学中

  1. 乙種を一つ受験する
  2. 合格後に免状交付を申請する
  3. 他類の科目免除を使い、指定4群をそろえる
  4. 4種類の乙種免状交付後に甲種へ申し込む

高卒後で対象実務がない

指定4種類の乙種免状をそろえるルートが基本です。進学する場合は、化学系学科卒業または化学15単位を並行して確認します。

乙種免状取得後に対象実務へ従事する

指定4種類を受け続ける時間と、実務経験2年に達する時期を比較します。先に条件を満たす方で申し込みます。

甲種と乙4のどちらから始めるか迷う場合は、危険物甲種と乙4はどちらから受ける?も参考にしてください。

高校生・高卒者は、現在の学校区分、乙種免状の有無、対象実務の有無の三点でルートを選びます。

申込前チェックリスト

  • 自分が高校本科か、修業年限2年以上の専攻科かを確認した
  • 専攻科の場合は化学に関する学科・課程か確認した
  • 普通高校本科卒業だけを甲種受験資格として扱っていない
  • 乙種4種類は指定4群を一つずつ満たしている
  • 乙種試験の合格ではなく免状交付まで完了している
  • 実務2年は乙種免状交付後から数えている
  • 実務経験を事業主等に証明してもらえる
  • 進学した場合は化学系学科卒業と15単位を別々に確認した
  • 受験予定地の最新試験案内を確認した
  • 判断が難しい学校名、学科名、実務内容は支部等へ確認した

申し込み前に、使う受験資格を一つ決め、そのルートに対応する証明書をそろえてください。

よくある質問

高校生でも乙4を受験できますか

はい。乙種・丙種は誰でも受験できます。年齢による受験制限はありません。

工業高校の化学系学科なら甲種へ直接申し込めますか

高校本科の卒業だけで大学等卒ルートになるとは限りません。公式に高等学校として挙げられているのは修業年限2年以上の専攻科です。個別の学校・課程は支部等へ確認してください。

乙4を持っていれば甲種を受験できますか

乙4一つだけでは、指定4種類ルートを満たしません。ただし、免状交付後の対象実務が2年以上あれば、実務経験ルートを利用できます。

乙種は何類から取ればよいですか

就職やアルバイトで使う類が決まっているなら、その類を優先します。甲種受験資格だけが目的なら、指定4群を外さない組み合わせで日程を組みます。

高校の化学の単位は15単位へ数えられますか

大学等の15単位ルートへ、高校本科の授業単位をそのまま合算する制度ではありません。対象となる学校区分と証明書を公式案内で確認してください。

高校専攻科の学科名が公式例と少し違います

類似名称を自己判断で対象にせず、卒業証明書等に記載される正式名称を伝えて、受験予定地の支部等へ確認してください。

次に読む記事

乙種4種類を選ぶ人は、危険物甲種の乙種4種類とは?で組み合わせと取得順を決めます。

就職後の実務を使う人は、危険物甲種の実務経験2年とは?で対象実務と証明書を確認してください。

受験資格を得た後は、危険物取扱者甲種の試験日・申込方法へ進みます。

学習記事の順序は、危険物取扱者甲種の完全攻略ロードマップにまとめています。

まとめ

高校生・高卒者が甲種を目指す道筋をまとめます。

  • 普通高校本科の卒業だけでは甲種へ直接申し込めない
  • 高校等の専攻科は修業年限2年以上と化学系学科・課程を確認する
  • 乙種・丙種には年齢による受験制限がない
  • 高校生でも乙種から受験資格を作れる
  • 指定4種類は第1類または第6類、第2類または第4類、第3類、第5類
  • 乙種試験の合格後は免状交付まで行う
  • 実務2年は乙種免状交付後の対象実務を数える
  • 進学する人は化学系学科卒業と化学15単位を確認する
  • 高校本科の授業を15単位ルートへ直接合算しない
  • 迷う学校名や実務内容は支部等へ確認する

普通高校の本科卒業だけなら、まず乙種免状を一つ取得し、指定4種類と実務2年のどちらで甲種受験資格を作るか決めてください。

参考文献