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危険物甲種の化学15単位とは?認められる科目と証明書の確認方法

危険物甲種の化学15単位の対象科目と証明書準備を解説する記事のアイキャッチ

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「大学で化学系の授業を取ったが、甲種の受験資格になるだろうか」

「科目名に化学と書いていない授業も15単位へ入れられるのだろうか」

「成績証明書と単位修得証明書のどちらを用意すればよいのだろうか」

そんな疑問を解決します。

先に結論を言うと、危険物取扱者甲種の化学15単位は、科目名だけを自己判断で合計するのではなく、公式の3区分で対象科目を確認し、大学等の証明書で15単位以上を示す受験資格です。

対象科目は、科目名に「化学」を含む科目、消防試験研究センターの授業科目例と同一の科目、大学等が化学に関する授業科目として証明した科目のいずれか、または組合せで確認します。

結論:科目を3群に分けて15単位以上を証明する

消防試験研究センターの受験資格チェック表Bでは、化学に関する授業科目を次の3群で確認します。

科目名に化学を含む科目、公式の科目例、大学等が証明する科目の3群から修得単位を重複なく合計する図
化学に関する科目は3群のいずれか、または組み合わせで修得単位を重複なく合計します。(一次資料を参考に当サイト作成)
  1. 科目名に「化学」の字句を含む授業科目
  2. 公式サイトに掲載された「化学の授業科目例」と同一の授業科目
  3. 大学等が「化学に関する授業科目」として単位修得証明書で証明した授業科目

三つのうち一つだけを使っても、複数を組み合わせても構いません。対象となる修得単位の合計が15単位以上であることを、成績証明書または単位修得証明書で明らかにします。

ここでいう15単位は、化学の試験問題を15問解く意味でも、大学で15科目を履修する意味でもありません。合格して修得した対象科目の単位数を合計します。

受験資格全体から自分のルートを選ぶ場合は、危険物取扱者甲種の受験資格を先に確認してください。

「化学系学科卒」と「化学15単位」は別ルート

甲種の学歴・単位関係の受験資格には、主に次の別ルートがあります。

ルート判定の中心主な証明書類
化学に関する学科・課程を卒業学科・課程名卒業証明書、卒業証書、学位記等
化学に関する授業科目を15単位以上修得個々の科目名と修得単位単位修得証明書または成績証明書
化学に関する事項を専攻した修士・博士学位と専攻学位記等

学科名が公式の例に該当するなら、卒業ルートを使える場合があります。学科名だけでは判断しにくくても、対象となる授業科目を15単位以上修得していれば、15単位ルートを検討できます。

「化学系学科ではないから受験できない」と決める前に、成績証明書の科目名と修得単位を確認してください。

15単位ルートを使える学校と在籍状態

公式案内では、大学、短期大学、高等専門学校、大学院、専修学校などが対象として示されています。高等専門学校は専門科目に限られます。

また、大学、短期大学、高等専門学校、大学院等で修得した単位は、卒業したかどうかだけで決まりません。公式案内では、卒業、在学中、中途退学、通信教育等にかかわらず算定できるとされています。放送大学も同様です。

15単位ルートは「大学を卒業した人だけ」のルートではありません。対象科目を修得し、証明書で示せるかが判断の中心です。

ただし、専修学校には修業年限や総授業時数等の追加条件があります。外国の大学等の証明書が外国語の場合は、日本語訳を添付します。

第1群:科目名に「化学」を含む科目

最も確認しやすいのは、科目名の一部に「化学」を含む授業科目です。公式チェック表では、化学工学、環境化学などが例示されています。

ただし、文字列に「化学」が入っていれば無条件で対象になるわけではありません。公式資料は、明らかに化学の科目ではない「進化学」等を除くとしています。

科目名を確認するときは、次の三つを見ます。

  • 正式な科目名に「化学」が含まれるか
  • その科目を履修しただけでなく、単位を修得しているか
  • 成績証明書に科目名と修得単位が記載されているか

「化学」という文字だけを表計算ソフトで検索して合計し、申請を確定しないでください。科目の内容と証明書類まで確認します。

第2群:公式の授業科目例と同一の科目

科目名に「化学」がなくても、消防試験研究センターの「化学の授業科目例」と同一なら対象科目として確認できます。

公式例には、安全工学、移動現象論、伝熱工学、燃焼工学、腐食及び防食学、プロセス工学、分離工学など、化学プラント系の学科で履修しやすい科目も含まれています。

また、公式例の科目名の前後に「基礎」「応用」「論」「序論」「理論」「各論」「概論」「特論」などが付くものは、同一の授業科目とみなせる場合があります。

ただし、公式一覧は例示です。科目は改廃され、新しい名称も使われるため、一覧にないだけで直ちに対象外とは限りません。

公式例に一致する科目を先に数え、一覧にない科目は次の「大学等の証明」へ回すと、自己判断による取りこぼしを減らせます。

第3群:大学等が化学分野と証明した科目

科目名だけでは化学との関係が分からず、公式例にも完全一致しない場合があります。そのときは、大学等に「化学に関する授業科目の単位修得証明書」の発行を依頼します。

消防試験研究センターは、大学等において「化学に関する授業科目」であることを明記した単位修得証明書が発行された科目について、原則として化学に関する授業科目として認めると案内しています。

シラバスは、大学や支部へ科目内容を説明するときの補助資料になります。しかし、公式案内で受験資格の証明書類として示されるのは、単位修得証明書または修得単位が明記された成績証明書です。

科目名が曖昧な場合は、自分で対象と断定せず、まず大学等が化学分野として証明できるか確認してください。

15単位の数え方と証明書の集め方

作業は次の順で行います。

成績証明書の確認から3群分類、大学等への依頼、試験実施支部への確認、証明書提出までの5手順
成績証明書を確認し、曖昧な科目を大学等と受験予定地の支部へ確認してから証明書を提出します。(一次資料を参考に当サイト作成)
  1. 成績証明書または履修記録から、修得済み科目と単位数を一覧にする
  2. 科目名に「化学」を含む科目を第1群へ分ける
  3. 公式の授業科目例と同一の科目を第2群へ分ける
  4. 判断できない科目を第3群として大学等へ確認する
  5. 対象科目の修得単位を合計する
  6. 15単位以上が明らかとなる証明書類をそろえる

同じ科目を第1群と第2群へ重複して入れないようにします。不合格、未修得、履修予定の科目は「修得した単位」へ含めません。

複数の証明書で15単位以上を示す場合は、合計が明らかとなるすべての証明書類を用意します。成績証明書を使う場合、公式チェック表は該当する科目と単位数に鉛筆等で丸印を付けるよう案内しています。

15単位ちょうどで止めず、証明できる対象科目をすべて確認しておくと、科目判定が変わった場合の不足を避けやすくなります。

成績証明書と単位修得証明書の使い分け

書類向いている状態確認する記載
成績証明書対象科目名と修得単位が明確正式科目名、修得単位、発行元
単位修得証明書科目名だけでは化学との関係が曖昧化学に関する授業科目である旨、科目名、単位数

消防試験研究センターは、単位修得証明書の書式例を公開しています。大学等の証明書発行窓口へ、危険物取扱者甲種の受験資格証明に使うことと、公式書式例があることを伝えます。

大学等によっては発行に時間がかかります。試験の受付開始後に初めて依頼すると、申請期限へ間に合わない可能性があります。

受験日を決めたら、勉強開始と同時に証明書の発行日数を確認してください。

科目名が曖昧なときの問い合わせ手順

科目名が公式例に一致しない場合は、次の順で確認します。

  1. 成績証明書で正式科目名と修得単位を確認する
  2. 公式の授業科目例と備考を確認する
  3. シラバスを用意し、大学等へ化学に関する授業科目として証明できるか相談する
  4. 単位修得証明書の発行可否を確認する
  5. なお不明なら、受験予定地の消防試験研究センター支部へ問い合わせる
  6. 確認後に申請方法と提出書類を確定する

支部へ問い合わせるときは、学校名、学科・課程名、正式科目名、修得単位、証明書の種類を手元に置きます。「この科目は対象ですか」だけでなく、何の書類で証明できるかまで確認します。

科目判定が曖昧なまま受験申請を送信せず、証明書を発行できるか、受験予定地の支部で確認できるかを先に解決してください。

申込全体の流れは、危険物取扱者甲種の試験日・申込方法で確認できます。

専修学校・外国語証明書・過去申請の注意

専修学校

専修学校は、修業年限2年以上、総授業時数1700時間以上の専門課程などの条件があり、成績証明書等に加えて追加の証明書が必要になる場合があります。公式の受験資格ページの備考と、受験地の案内を確認します。

外国語の証明書

証明書類が外国語の場合は、日本語訳を添付します。訳文の準備方法について疑問がある場合は、提出前に受験予定地の支部へ確認します。

過去に甲種を申請したことがある

公式案内では、過去に甲種試験を申請した人は、そのときの受験票または試験結果通知書を提出することで、受験資格の証明書に代えられる場合があります。手元の書類と受験地の案内を確認してください。

申込前チェックリスト

  • 15単位ルート以外の受験資格の方が簡単に証明できないか確認した
  • 修得済み科目だけを抽出した
  • 科目名に化学を含む科目を確認した
  • 公式の授業科目例と備考を確認した
  • 曖昧な科目を大学等へ確認した
  • 対象科目を重複せず合計した
  • 15単位以上が明らかとなる証明書をそろえた
  • 成績証明書の該当科目と単位数へ丸印を付けた
  • 専修学校、外国語書類、改姓など自分に該当する追加書類を確認した
  • 不明点を受験予定地の支部へ確認した

証明書が完成して初めて、15単位ルートを申込に使える状態になります。表計算上の合計だけで受験資格が確定したとは考えないでください。

よくある質問

化学という文字がない科目は対象外ですか

対象になる場合があります。公式の授業科目例と同一の科目や、大学等が化学に関する授業科目として単位修得証明書で証明した科目も確認対象です。

公式の科目例にない授業は数えられませんか

一覧は例示です。大学等が化学に関する授業科目として証明できるか確認してください。最終的に疑問が残る場合は、受験予定地の支部へ問い合わせます。

在学中でも15単位ルートを使えますか

公式案内では、在学中でも修得済み単位を算定できます。履修予定ではなく、証明書で修得を示せる科目を使います。

高校で履修した化学の単位は数えられますか

15単位ルートの対象として公式に示されるのは大学、短期大学、高等専門学校、大学院、専修学校等です。通常の高校授業の単位を自己判断で加えず、自分の教育課程が対象か支部へ確認してください。

15単位あれば甲種試験の科目は免除されますか

免除されません。15単位は甲種の受験資格を満たすための条件です。甲種試験では法令、物理学及び化学、性質・火災予防・消火の3科目を受験します。

甲種と乙4のどちらから受けるか迷う人は、甲種と乙4の選び方も参照してください。

次に読む記事

15単位以外を含む受験資格全体は、危険物取扱者甲種の受験資格で判定できます。

証明書を用意して申込へ進む人は、危険物取扱者甲種の試験日・申込方法を確認してください。

学習記事の順序は、危険物取扱者甲種の完全攻略ロードマップにまとめています。

まとめ

化学15単位ルートの確認方法をまとめます。

  • 科目名に化学を含む科目、公式例と同一の科目、大学等が証明した科目を確認する
  • 三つの群は、いずれか一つまたは組合せで合計できる
  • 対象となる修得単位を重複なく合計し、15単位以上にする
  • 公式の科目一覧は例示であり、一覧外だから即対象外ではない
  • 成績証明書または単位修得証明書で科目名と修得単位を示す
  • 科目名が曖昧なら、大学等の証明と受験予定地の支部確認へ進む
  • 在学中や中途退学でも、証明できる修得単位を算定できる
  • 専修学校や外国語の証明書には追加条件がある

最初に成績証明書を取り寄せ、対象科目を3群へ分けてください。15単位に届く見込みが立ったら、曖昧な科目の単位修得証明書を大学等へ早めに依頼します。

参考文献