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危険物甲種の大学院学位ルートとは?修士・博士の専攻名と証明書

危険物取扱者甲種の大学院学位ルートで修士・博士の専攻名と証明書を解説する記事のアイキャッチ

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「大学院で化学を研究したので、危険物甲種を受験できるのだろうか」

「修士課程を修了したが、専攻名に化学が入っていない」

「学位記と修了証明書のどちらを提出すればよいのだろうか」

そんな疑問を解決します。

先に結論を言うと、大学院の学位ルートは、化学に関する事項を専攻し、修士または博士の学位を授与された人が利用できる甲種受験資格です。

大学院へ在籍したことや課程を修了したことだけでなく、学位を取得していることと、証明書で化学に関する専攻名称を確認できることが重要です。

大学・短大等の卒業学科で申請する人は、危険物甲種の化学系学科とは?を確認してください。

結論:学位取得と化学に関する専攻の両方が必要

学位ルートでは、次の二つを満たします。

  1. 修士または博士の学位を授与されている
  2. 化学に関する事項を専攻している

外国で授与された同等の学位も対象に含まれます。願書の甲種受験資格欄へ記入する略称は「学位」です。

証明書は、学位授与証明書、学位記、修了証書、修了証明書等のうち、学位取得と化学に関する専攻名称の両方を確認できるものを用意します。

「大学院を修了した」だけで判断せず、修士・博士の学位と専攻名称を証明書で確認してください。

チェック表Cで専攻名称を判定する

消防試験研究センターのチェック表Cは、次の順序で専攻名称を確認します。

修士・博士の学位取得と専攻名称を順に確認して危険物甲種の大学院学位ルートを判定する図
学位取得を確認した後、証明書上の専攻名称をチェック表Cへ当てはめます。類似名称は支部等へ照会します。(一次資料を参考に当サイト作成)
  1. 専攻名称に「化学」の字句が含まれるか確認する
  2. 含まれない場合は、公式の「化学に関する学科(課程)の例」と同一か確認する
  3. 公式例に類似するだけの名称は、受験予定地の支部等へ問い合わせる
  4. 該当しない場合は、化学に関する授業科目15単位以上など別の受験資格を確認する

判定対象は、研究テーマや研究室の通称ではなく、証明書へ記載される正式な専攻名称です。

学位ルートは「学位を取得済みか」を先に確認し、その後に専攻名称をチェック表Cへ当てはめます。

専攻名に「化学」が含まれる場合

チェック表Cの第1条件は、修士または博士の専攻名称に「化学」の字句が含まれることです。

公式は、応用化学専攻、化学環境工学専攻などを例示しています。証明書に記載される正式名称を確認し、「化学」が含まれているか照合します。

大学院や研究科のウェブサイトに掲載される現在の名称と、自分が学位を取得した当時の名称が異なることがあります。改組や専攻統合があった場合は、大学へ証明書上の表記を確認してください。

現在の大学院名ではなく、自分の学位取得を証明する書類に記載される専攻名称で判断します。

「化学」がなくても公式例と同一なら対象

専攻名称に「化学」がなくても、消防試験研究センターが示す「化学に関する学科(課程)の例」と同一なら対象になります。

チェック表Cは、薬科学専攻、安全工学専攻などを例示しています。

ただし、「工学研究科」「理学研究科」「薬学研究科」といった研究科名だけでは判定できません。その下にある専攻名称を確認します。

研究科の分野が理系であることではなく、正式な専攻名称が公式例と同一かを確認してください。

類似名称は支部等へ確認する

公式例と一部が似ていても、名称が同一でなければ自己判断で確定しません。

問い合わせるときは、次を準備すると説明しやすくなります。

  • 大学院名、研究科名
  • 修了年月、学位授与年月
  • 修士または博士の学位名称
  • 証明書に記載される専攻の正式名称
  • 必要に応じて当時の大学院案内や履修内容が分かる資料

「化学に近い研究をした」ではなく、証明書上の専攻名称を伝え、受験予定地の支部等へ確認してください。

用意する証明書と確認点

チェック表Cは、次の書類を証明書類の例として挙げています。

危険物甲種の大学院学位ルートで用意する証明書と学位取得・専攻名称の確認点をまとめた図
書類名だけでなく、修士・博士の学位取得と化学に関する専攻名称の両方を確認できることが重要です。(一次資料を参考に当サイト作成)
  • 学位授与証明書
  • 学位記
  • 修了証書
  • 修了証明書
  • その他、同じ二要件を確認できる証明書

大切なのは書類名ではなく、次の二つが明記されていることです。

  1. 修士または博士の学位を取得している
  2. 化学に関する事項を専攻している

一つの書類で両方を確認できない場合は、大学へ必要事項を記載した証明書を発行できるか相談します。複数書類の組み合わせを考える場合も、申請前に支部等へ確認すると確実です。

証明書に「修士・博士の学位取得」と「化学に関する専攻名称」の両方があるか、申し込み前に確認してください。

修了しただけ・研究テーマだけでは判断しない

大学院の課程を修了していても、学位が授与されていない場合は、学位ルートの「修士または博士の学位を授与された」という条件を満たしません。

また、研究テーマが化学反応、材料、環境、安全などに関係していても、研究テーマだけで受験資格を確定する制度ではありません。チェック表Cは正式な専攻名称で判定します。

学位の表記が修士・博士と異なる場合や、専門職学位など個別判断が必要な学位は、自己判断せず支部等へ確認してください。

在籍歴、修了歴、研究テーマと、学位ルートの受験資格は分けて確認します。

外国の学位と外国語証明書

外国で授与された修士・博士に相当する学位も対象に含まれます。

ただし、証明書から学位取得と化学に関する専攻名称を確認できる必要があります。外国語で作成された証明書には日本語訳を添付します。

学位制度、専攻名称、書類形式が日本と異なる場合は、証明書を準備する前に受験予定地の支部等へ相談してください。

外国の学位は、相当する学位か、専攻名称を確認できるか、日本語訳があるかの三点を確認します。

該当しない場合の別ルート

学位ルートに該当しなくても、甲種を受験できないと決まったわけではありません。

大学等で化学に関する授業科目を15単位以上修得している場合は、15単位ルートを利用できる可能性があります。このルートは大学院の修得科目も対象になり得ます。

学科・課程の卒業名称が条件を満たす場合は大学等卒ルート、乙種免状を持つ人は実務経験2年または乙種4種類のルートも確認します。

学位ルートに当てはまらないときは、成績証明書を確認して15単位ルートから再判定してください。

申込前チェックリスト

  • 修士または博士の学位を取得している
  • 証明書に記載される専攻の正式名称を確認した
  • 専攻名称に「化学」が含まれるか確認した
  • 含まない場合は公式例と同一か確認した
  • 類似名称は受験予定地の支部等へ確認した
  • 証明書で学位取得を確認できる
  • 証明書で化学に関する専攻名称を確認できる
  • 外国語書類には日本語訳を用意した
  • 願書資格欄の略称「学位」を確認した
  • 該当しない場合は15単位など別ルートを確認した

チェック表Cと証明書を並べ、学位取得と専攻名称を同時に確認できる状態にしてください。

よくある質問

修士課程を修了すれば対象ですか

修了だけでなく、修士の学位を授与されていることが必要です。証明書で学位取得と専攻名称の両方を確認してください。

研究テーマが化学なら対象ですか

研究テーマだけでは判定しません。証明書に記載される正式な専攻名称をチェック表Cへ当てはめます。

安全工学専攻は対象ですか

「安全工学専攻」はチェック表Cの例に掲載されています。証明書上の名称が同一か確認し、異なる語が付く場合は支部等へ確認してください。

学位記に専攻名がありません

学位授与証明書や修了証明書など、学位取得と化学に関する専攻名称を確認できる証明書を大学へ依頼してください。書類の組み合わせは支部等へ事前確認します。

学士は学位ルートに含まれますか

本ルートは修士または博士を対象としています。学士の場合は、大学等卒ルートまたは化学15単位ルートを確認してください。

過去に甲種へ申し込んだことがあります

過去の受験票または試験結果通知書を受験資格証明に代えられる場合があります。資格判定コード等の条件を、その回の試験案内で確認してください。

次に読む記事

学位ルート以外を含む受験資格全体は、危険物取扱者甲種の受験資格で確認できます。

学位ルートに当てはまらない場合は、危険物甲種の化学15単位とは?へ進んでください。

証明書を準備した後は、危険物取扱者甲種の試験日・申込方法で申請手順を確認します。

学習記事の順序は、危険物取扱者甲種の完全攻略ロードマップにまとめています。

まとめ

大学院の学位ルートをまとめます。

  • 修士または博士の学位を取得していることが必要
  • 化学に関する事項を専攻していることが必要
  • 専攻名称に「化学」が含まれるか確認する
  • 含まない場合は公式の学科・課程例と同一か確認する
  • 類似名称は受験予定地の支部等へ問い合わせる
  • 証明書は学位授与証明書、学位記、修了証書、修了証明書等
  • 証明書には学位取得と化学に関する専攻名称の両方が必要
  • 外国語の証明書には日本語訳を添付する
  • 願書資格欄の略称は「学位」
  • 該当しない場合は15単位など別ルートを確認する

最初に学位取得を確認し、次に証明書上の専攻名称をチェック表Cへ当てはめます。類似名称や書類不足がある場合は、申請前に受験予定地の支部等へ確認してください。

参考文献