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危険物甲種は高専卒・高専在学中でも受験できる?2ルートと証明書

高専生・高専卒が危険物取扱者甲種を受験する2つの資格ルートを解説する記事のアイキャッチ

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「高専を卒業していれば、危険物取扱者甲種を受験できる?」

「高専在学中でも、化学の単位を使って申し込める?」

「一般科目と専門科目を合わせて15単位でよいのだろうか」

そんな疑問を解決します。

先に結論を言うと、高専生・高専卒の人は、次の2ルートを確認します。

  • 化学に関する学科・課程を修めて高専を卒業した
  • 高専で化学に関する専門科目を15単位以上修得した

高専を卒業した事実だけ、または高専に在学している事実だけでは決まりません。学科・課程か、修得済みの専門科目15単位のどちらかを証明します。

結論:高専生・高専卒は2ルートを確認する

消防試験研究センターの受験資格では、高等専門学校は「大学等」に含まれます。そのため、高専の学歴や単位を使って甲種の受験資格を確認できます。

高専卒の化学系学科卒業ルートと、高専在学中・中退でも確認できる専門科目15単位ルートの比較
高専卒は化学系学科の卒業を、高専在学中・中退者は修得済みの専門科目15単位を確認します。(一次資料を参考に当サイト作成)

卒業済みの人は、まず化学に関する学科・課程の卒業ルートを確認します。学科名が対象か分からない場合や、化学系以外の学科を卒業した場合は、専門科目15単位ルートを確認します。

在学中の人はまだ卒業していないため、卒業ルートは使えません。一方、化学に関する専門科目を15単位以上修得し、証明書を発行できれば、15単位ルートを確認できます。

高専卒なら卒業ルートを先に確認し、高専在学中なら専門科目15単位ルートを確認するのが最短です。

ルート1:化学に関する学科・課程を卒業した

卒業ルートの条件は、「高専を卒業した」だけではありません。高専で化学に関する学科または課程を修めて卒業したことが必要です。

受験資格チェック表Aでは、次のいずれかで学科・課程を確認します。

  • 名称の一部に「化学」の文字が含まれる
  • 消防試験研究センターの「化学に関する学科又は課程」の例と同一である

ただし、文字列に「化学」が入っていても、明らかに化学分野でない名称は除かれます。また、学校独自の新しい学科名や再編後の名称は、公式例と完全に一致しないことがあります。

卒業ルートで申請する場合は、学科・課程名が明記された卒業証明書、卒業証書または学位記のいずれかを用意します。

卒業ルートの判断材料は、高専名ではなく「卒業した学科・課程の名称」です。

高専の学科名をどう判定するか

化学に関する学科かどうかは、学科名を公式の一覧と照合します。

たとえば、名称に「化学」を含む学科は判定しやすい一方、「物質工学科」「材料工学科」「環境物質工学科」など、名称に化学を含まなくても公式例に掲載されている学科があります。

反対に、機械、電気、情報、建築などの学科を高専で卒業したというだけでは、化学系学科卒業ルートを使えるとは限りません。その場合でも、専門科目の履修内容によっては15単位ルートを利用できる可能性があります。

学科の改組、旧名称、複合学科、コース制などで判断しにくいときは、卒業証明書だけでなく、学校の学科案内や履修要項も手元に用意し、受験予定地の支部等へ確認してください。

学科名が公式例と一致しないときは、自己判断で対象外と決めず、15単位ルートと支部への確認を並行します。

ルート2:化学に関する専門科目を15単位以上修得した

高専では、化学に関する授業科目を15単位以上修得した人も甲種の受験資格を確認できます。

ここで重要なのは、高専の場合は専門科目に限ることです。一般科目として履修した化学を含め、すべての科目を自動的に合算するわけではありません。

対象科目は、次の順に確認します。

  • 科目名に「化学」の文字が含まれるか
  • 消防試験研究センターの「化学の授業科目例」と同じ科目か
  • 学校が化学に関する分野と認めた科目か

公式の科目例には、講義だけでなく、演習、実験、実習、実技も含まれます。ただし、名称が似ているだけで化学分野か判断できない科目は、受験予定地の支部等へ確認します。

高専の15単位ルートでは、化学に関する「専門科目」の修得単位だけを集計します。

高専在学中でも15単位ルートを使える

消防試験研究センターは、大学、短期大学、高等専門学校、大学院等の15単位について、卒業、在学中、中途退学または通信教育等にかかわらず算定できると案内しています。

したがって、高専在学中でも、対象となる専門科目を15単位以上修得済みなら、卒業まで待たずに受験資格を確認できます。

ただし、履修登録中や成績確定前の科目は、修得済み単位として証明できません。成績証明書または単位修得証明書に、科目名と単位数が記載されていることを確認します。

たとえば、修得済みの対象専門科目が13単位で、現在2単位を履修中なら、証明書へ修得済みとして反映されるまでは15単位に達していません。

在学中は「これから取る予定の単位」ではなく、学校が証明できる修得済み単位だけを数えます。

高専卒でも学科名が対象外なら15単位を確認する

高専卒の人が、必ず卒業ルートを選ばなければならないわけではありません。

化学系以外の学科でも、専門科目として化学、材料、燃料、分析、反応、環境などの対象科目を履修している場合があります。対象科目を合計して15単位以上あれば、15単位ルートを確認できます。

反対に、化学系学科を卒業していても、学科名の判定が難しい場合があります。その場合は、卒業ルートについて支部等へ問い合わせると同時に、成績証明書で15単位を満たすか確認しておくと申請方法を選びやすくなります。

卒業学科だけで判断できないときは、成績証明書を取り寄せ、専門科目15単位の可能性を確認してください。

高校と高専は受験資格上の扱いが異なる

「高専」は高等専門学校の略称です。高等学校の工業科や工業高校とは、甲種の受験資格上の扱いが同じではありません。

高等専門学校は、卒業ルートと15単位ルートの対象校として公式に記載されています。一方、普通高校や工業高校を卒業しただけでは、この2つの学歴・単位ルートをそのまま使えません。

高等学校には修業年限2年以上の専攻科を使う別の条件があります。また、乙種免状4種類や、乙種免状交付後の実務経験2年以上から甲種を目指す方法もあります。

高校卒・高校生向けの選択肢は、危険物甲種は高卒・高校生でも受験できる?で詳しく解説しています。

学校名に「高」が入るかではなく、高等専門学校か、高等学校かを区別して受験資格を確認します。

卒業ルートと15単位ルートの必要書類

2つのルートでは、証明する内容と必要書類が異なります。

卒業ルートは学科名が分かる卒業証明書等、15単位ルートは科目名と単位数が分かる証明書を用意する比較
卒業ルートと15単位ルートでは、証明する内容と必要書類が異なります。(一次資料を参考に当サイト作成)

卒業ルート

証明する内容は、化学に関する学科・課程を修めて卒業したことです。

基本となる書類は、学科・課程名が明記された卒業証明書、卒業証書または学位記です。証明書に学科名が記載されない場合は、学校へ記載可能な証明書を確認します。

15単位ルート

証明する内容は、化学に関する専門科目を15単位以上修得したことです。

基本となる書類は、単位修得証明書または修得単位が明記された成績証明書です。科目名と単位数が読み取れるか、対象科目の合計が15単位以上かを確認します。

申込先の案内で、成績証明書の該当科目と単位数に印を付けるよう求められる場合は、その指示に従います。

卒業ルートは「学科・課程名」、15単位ルートは「専門科目名と修得単位数」を証明します。

高専専攻科・編入・中退の場合

高専専攻科の在籍者・修了者も、これまでの高専本科の卒業学科と、専攻科を含めた修得単位の両面から確認します。公式案内では、高等専門学校の専攻科も15単位ルートの対象校として示されています。

大学へ編入した人は、高専と編入先大学の対象単位を通算できる場合があります。複数校の単位を使うときは、各校の証明書で対象科目と単位数を示します。

高専を中退した人は卒業ルートを使えませんが、中退前に修得した化学に関する専門科目が15単位以上あり、証明書を発行できれば15単位ルートを確認できます。

在学中・中退・複数校の単位に関する詳しい判断は、危険物甲種は大学在学中・中退でも受験できる?も参照してください。

編入や中退では、学校ごとの証明書を先に集め、修得済みの対象単位を合計します。

申込前チェックリスト

  • 卒業ルートと15単位ルートのどちらを使うか決めた
  • 卒業ルートでは、学科・課程名を公式例と照合した
  • 15単位ルートでは、一般科目を除き専門科目だけを集計した
  • 履修中ではなく修得済みの単位だけを数えた
  • 科目名と単位数を証明書で確認した
  • 複数校の単位を使う場合は各校の証明書を用意した
  • 学科名や科目名が判断しにくい場合は支部等へ確認した
  • 受験予定地の最新試験案内で提出方法を確認した

「高専だから大丈夫」と考えず、選んだルートの条件と証明書を一組で確認してください。

よくある質問

高専を卒業すれば学科に関係なく甲種を受験できますか

いいえ。卒業ルートは、化学に関する学科・課程を修めて卒業した人が対象です。対象外の学科でも、化学に関する専門科目15単位以上を修得していれば、別ルートを確認できます。

高専在学中でも甲種を受験できますか

化学に関する専門科目を15単位以上修得し、証明書で示せれば、15単位ルートを確認できます。在学しているだけでは足りません。

一般科目の化学も15単位に含められますか

高等専門学校の15単位は専門科目に限ると公式に案内されています。一般科目は足さず、証明書上の科目区分を学校へ確認してください。

物質工学科は化学系学科に入りますか

消防試験研究センターの「化学に関する学科又は課程」の例に物質工学科が掲載されています。ただし、証明書上の正式な学科・課程名で照合してください。

高専を中退していても単位は使えますか

中退前に修得した化学に関する専門科目は算定できる可能性があります。単位修得証明書または成績証明書を取り寄せ、15単位以上あるか確認します。

高専と編入先大学の単位を合計できますか

複数の大学等で修得した対象単位は通算できる場合があります。高専では専門科目に限る点に注意し、両校の証明書を用意してください。

次に読む記事

学科名の判定を詳しく確認する人は、危険物甲種の化学系学科とは?へ進んでください。

15単位に数えられる科目と集計方法は、危険物甲種の化学15単位とは?で確認できます。

4つの受験資格全体を比較する場合は、危険物取扱者甲種の受験資格を確認してください。

受験資格を確認できたら、危険物取扱者甲種の試験日・申込方法へ進みます。

まとめ

高専生・高専卒の甲種受験資格をまとめます。

  • 高等専門学校は、甲種の学歴・単位ルートの対象校に含まれる
  • 化学に関する学科・課程を卒業すれば卒業ルートを確認できる
  • 高専を卒業しただけでは、学科に関係なく受験できるわけではない
  • 化学に関する専門科目15単位以上でも受験資格を確認できる
  • 高専の15単位は専門科目に限る
  • 在学中や中退後でも、修得済み15単位を証明できれば確認できる
  • 卒業ルートは学科名、15単位ルートは科目名と単位数を証明する
  • 高校と高等専門学校は受験資格上の扱いが異なる

高専卒は化学系学科の卒業を先に確認し、高専在学中・対象外学科・中退者は、修得済みの専門科目15単位と証明書を確認してください。

参考文献