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危険物乙4でも出る第1類〜第6類の全体像|燃える側と燃やす側に分ける

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重要度:◎ よく問われます(市販問題集2冊の頻出印と公式公開問題から。当サイトの判断)

最終確認:2026年9月24日

危険物乙4の性質・消火(しょうか)の科目は第4類(だいよんるい)が中心ですが、第1類〜第6類の全体を問う問題も出ます。6つの類の名前は、並べただけでは呪文のように見えます。「燃える側か、燃やす側か」と「固体か液体か」の2つで分けると、すっきり整理できます。

この記事でわかること

  • 第1類〜第6類の性質の名前と、固体か液体か
  • 燃える側と燃やす側の分け方
  • 分類の問題で狙われる入れ替えの形

第1類と第6類は、自分は燃えずに相手を燃やす側で、第1類は固体、第6類は液体です。

第2類〜第5類は燃える側で、第2類は固体、第4類は液体、第3類と第5類は固体と液体の両方を含みます。

危険物(きけんぶつ)はどれも固体か液体で、気体の危険物はありません。

まず場面で:化学工場の倉庫には、燃える薬品と燃やす薬品がある

化学工場の倉庫には、溶剤のような油だけでなく、いろいろな薬品が置かれています。たとえば硫黄は、火を近づけると自分が燃える側の物質です。過酸化水素(かさんかすいそ)や硝酸(しょうさん)は、自分は燃えなくても、そばの燃える物の燃焼(ねんしょう)を助ける側の液体です。

危険物乙4では、こうした第4類以外の類についても、性質の名前と固体・液体の区別が問われます。消防法の危険物は、性質によって第1類から第6類に分けられています。危険物の決め方そのものは、「消防法の危険物」とはの記事で扱います。

6つの類は「燃える側か燃やす側か」と「固体か液体か」で分かれる

燃焼の三要素(ねんしょうのさんようそ)は、可燃物(かねんぶつ)、酸素供給源(さんそきょうきゅうげん)、点火源(てんかげん)の3つです。6つの類は、可燃物になる「燃える側」と、燃焼を助ける「燃やす側」に分けられます。三要素のしくみは燃焼の三要素で扱います。

6つの類は燃える側か燃やす側かと固体か液体かで分かれる(第4類の位置に印)

燃やす側の目印は、酸化性(さんかせい)という性質です。酸化性とは、ほかの物を強く酸化(さんか)させる性質のことです。第1類の酸化性固体と、第6類の酸化性液体が燃やす側に入ります。

第1類と第6類は、自分は燃えない不燃性の物質ですが、そばの燃える物の燃焼を助けます。 燃える物とまざると、火災や爆発につながるおそれがあります。

燃える側のうち、第2類は火で着火しやすい可燃性固体、第4類は引火(いんか)しやすい引火性液体(いんかせいえきたい)です。第3類には、空気にふれると自然発火(しぜんはっか)する物や、水にふれると発火(はっか)したり燃える気体を出したりする物があります。そのため第3類の性質の名前は、自然発火性物質及び禁水性物質と長くなっています。

第5類は自己反応性物質です。多くは燃える成分と酸素の両方を分子の中に持つので、外から酸素が来なくても燃えます。燃える側と燃やす側を、1つの物質の中に持っている類と考えます。

固体と液体の軸では、第1類と第2類が固体、第4類と第6類が液体です。第3類と第5類には、固体の物品と液体の物品の両方があります。気体は消防法の危険物に入らないので、どの類にも気体の物品はありません。

6つの類は、たき火にたとえると分かりやすくなります。燃える側は薪、燃やす側は薪に空気を送るうちわのような役です。正確には、第1類と第6類は空気を送るのではなく、ほかの物を強く酸化させる性質で燃焼を助けます。

覚える言葉はこれだけ:6つの類の性質の名前

覚えるのは、6つの類の性質の名前です。名前に「酸化性」が付けば燃やす側で、「固体」「液体」が付けばその状態です。

類性質の名前燃え方と状態
第1類酸化性固体燃やす側・固体
第2類可燃性固体燃える側・固体
第3類自然発火性物質及び禁水性物質燃える側・固体と液体
第4類引火性液体燃える側・液体
第5類自己反応性物質燃える側・固体と液体
第6類酸化性液体燃やす側・液体

性質の名前に「固体」「液体」が付かない第3類と第5類だけが、固体と液体の両方を含みます。 第3類は多くが燃える物質ですが、燃えない物も一部に含まれます。

物品の例は、名前を見て類が思いうかぶ程度でかまいません。硝酸塩類は第1類、硫黄・赤リン(せきリン)・金属粉は第2類、カリウム・黄リン(おうリン)は第3類です。ニトログリセリン・ピクリン酸は第5類、過酸化水素・硝酸は第6類です。

ここは覚えなくていい

第4類以外の類の、物品ごとの細かい性質や消し方の違いは、覚えなくてかまいません。表の性質の名前と、燃える側・燃やす側、固体・液体の区別が言えれば足ります。

試験ではこう聞かれる:「第1類は燃えやすい固体」は誤り

1つめは、燃える側と燃やす側の入れ替えです。「第1類は可燃性の固体」「第6類は自分でもよく燃える」は、どちらも誤りです。「第5類は自分は燃えずに酸素を出す」も誤りで、それは第1類や第6類の性質です。

2つめは、固体と液体の入れ替えです。「第6類は不燃性の固体」「第5類は液体だけ」は、どちらも誤りです。第6類は液体で、第5類には固体と液体の両方があります。

3つめは、危険物全体をひとまとめに言い切る形です。「危険物はどれも燃える」「危険物にはどれも引火点(いんかてん)がある」は、燃えない第1類と第6類があるので誤りです。 「危険物には気体もある」「同じ類なら消し方も同じ」も誤りです。

覚え方:両端の1と6は燃やす役、あいだの2〜5は燃える役。

工場・現場ではこうなる:燃やす側の薬品は、燃える物から離して置く

化学工場では、過酸化水素や硝酸のような酸化性の薬品と、溶剤などの第4類を、置き場所を分けて保管します。燃える側と燃やす側がまざると、火災や爆発につながるおそれがあるからです。どの組み合わせが危ないかは、混合危険(こんごうきけん)の記事で扱います。

確認問題

問1 第1類の危険物は、分解すると周りの酸素を吸いこむので、火を弱める働きがある。

答え:×

訂正:第1類の危険物は、分解すると酸素を出し、周りの可燃物の燃焼を激しくする。

根拠:酸化性の類(第1類・第6類)は、自分は燃えずに、ほかの物を燃やす側に回ります。

なぜか:第1類は酸素を多く含む固体で、加熱や衝撃で分解すると酸素を放出します。その酸素が燃える物に届くと、火は強まります。

狙われる形:酸素を「出す」と「吸う」を入れ替えた形で出ます。

問2 第3類の危険物には、水にふれると燃えるガスを出すものがある。

答え:○

根拠:第3類は、空気にふれて自然発火する物や、水にふれて発火したり可燃性ガスを出したりする物の類です。

なぜか:第3類の多くは、水と反応して可燃性ガスを出したり、空気中で自然に発火したりします。水をかけてはいけない物が多い類です。

狙われる形:水との反応で出るガスを「酸素」とすり替えた形で出ます。

問3 危険物の類が決まれば、消火に合う薬剤も1つに決まる。

答え:×

訂正:同じ類の危険物でも、物品によって適する消火剤(しょうかざい)や消火方法が違うことがある。

根拠:類は性質の大まかな分け方で、消火方法は物品ごとに確かめます。

なぜか:同じ類の中にも、水に溶ける物と溶けない物、水と反応する物と反応しない物が混ざっています。そのため、合う消火剤は物品ごとに変わります。

狙われる形:類ごとに消火方法が1つに決まると言い切る形で出ます。

まとめ

第1類と第6類は自分は燃えない燃やす側、第2類〜第5類は燃える側です。性質の名前に固体・液体が付く類はその状態で、名前に付かない第3類と第5類は両方を含みます。気体の危険物はなく、燃えない第1類と第6類があるので「危険物はどれも燃える」は誤りです。

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参考文献

  • 『7日間で集中学習! 乙種4類危険物取扱者 王道問題集』飯島晃良、オーム社、第1版、4-1 すべての類(第1類から第6類)の危険物 Amazonで見る
  • 『乙種4類 危険物取扱者試験 令和8年版』公論出版、3-1 危険物の分類(最新版は令和9年前期版)最新版をAmazonで見る

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