
化学工学系は就職ってどうなの?
就職に強いって聞くけど本当?
こんな疑問にお答えします。
当記事の内容
- 化学工学が就活に強い理由
- 就活で失敗しないために今からすべきこと
この記事を読めば、化学工学系の学生が就職に強いと言われる理由と、就活で失敗しないために今からすべきことが分かります。

この記事を書いている私は、
大学院まで6年間化学工学を学び、化学メーカーに就職しました。
今は化学メーカーでケミカルエンジニアとして働いています。
その経験をもとに解説していきますよ。
目次
化学工学が就職に強い理由
- 化学工学を学んだ学生は希少価値の高い人材
- 化学工学が仕事に直結している
- 活躍できる業種、職種が多い
- 化学工学科(専攻)は歴史があり、企業とつながっていることが多い
この4つの理由をわかりやすく解説していきます。
化学工学を学んだ学生は希少価値が高いんです。
理由は化学工学を学べる大学が少ないからです。
各学科や専攻には定員がありますから、化学工学を学ぶ人口が単純に少ないということです。
実際、化学工学を学べる大学は日本で18大学しかありません。
工学の定番の機械工学、電気電子工学、情報工学などは少なくとも各都道府県に1つは設置されていると思います。
そう考えると、化学工学の希少性の高さがわかりますね。
一方で化学工学系の学生を採用したい企業はたくさんあるので、ライバルが少なく就職に有利という構図になっています。
<学科、専攻、コース名に「化学工学」「化学システム」がついている大学>
国公立大学(15大学)
大阪大学、北海道大学、東北大学、山形大学、金沢大学、新潟大学、福井大学、東京大学、東京農工大学、東京工業大学、名古屋大学、広島大学、大阪府立大学、京都大学、九州大学
私立大学(3大学)
同志社大学、関西大学、福岡大学
地方国立大学出身でも、旧帝大出身の人と肩を並べて仕事をしているよ。
大学で学ぶ化学工学が仕事に直結しており即戦力となりやすいからです。
なぜなら、化学工学は「モノ」を工業化するための学問だからです。
例えば、配管の圧力損失を計算したり、熱収支を計算したりと教科書に載っている計算式をそのまま使う場面が多くあります。
会社で働くには経験(慣れ)も必要ですが、大学でしっかり勉強している人は即戦力となりやすいのが事実です。
勉強していてよかったと思うか、もっと勉強しておけばよかったと後悔するかはあなた次第です。
就職で技術系に進む方は、大学の教科書とノートは絶対に保管しておきましょう。
化学工学を学んだ人の活躍の場は化学メーカーだけではありません。
王道は化学メーカーやプラントエンジニアリング会社ですが、他業種へ就職してる方も多くいます。
理由は、化学工学で学ぶ生産プロセスの知識は「モノづくり」をするほとんどすべての製造業に適用できるものだからです。
石油、食品、機械など対象がなんであろうと、「モノ」効率よく、安価に、環境によくと言った考え方は変わりません。
入るのが難しい大企業への就職も多いですよ。

理系学科は企業とのパイプがあり、「推薦」という形で就職できることが多いです。
そのパイプが化学工学科(専攻)では特に強いことを感じます。
理由は、化学工学系の学科を設置しているのは日本で18大学と少なく、企業側は採用する大学の選択肢が少ないからです。
また、先輩たちが就職先で活躍し、大学と企業の信頼関係ができているからです。
どの大学がどの企業とつながっているのかは、大学の就職先のデータを見ればある程度分かります。
毎年、2年や3年に1人くらいのペースで就職している企業があれば、パイプがあると見て良さそうです。
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まとめ
化学工学系の学生が就職に強い理由を解説しました。
- 化学工学を学んだ学生は希少価値の高い人材
- 化学工学が仕事に直結している
- 活躍できる業種、職種が多い
- 化学工学科(専攻)は歴史があり、企業とつながっていることが多い
化学工学系は就職に強いことは間違い事実ですので、安心して勉強に打ち込みましょう。
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