エネルギー管理士の熱分野には、計算練習と並行して反復する価値のある知識論点があります。 当サイトでは2017〜2026年度の10年分を調べ、課目Ⅰの形式・配点と、熱専門課目の主題・重点テーマを整理しました。
ガスバーナ、油バーナ、排ガス分析、熱電対の4つのテーマ群は、対象の10年度すべてで確認できました。この記事では、確認した事実と、そこから提案する勉強の進め方を分けて説明します。
何を、どこまで分析したか
対象は、共通課目Ⅰと熱分野の課目Ⅱ〜Ⅳです。公式問題冊子40冊と、対応する標準解答を確認資料にしました。
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| 対象 | 集計した単位 | 確認したこと |
|---|---|---|
| 課目Ⅰ | 10年分・419解答欄 | 知識側/計算側の形式と公式配点 |
| 熱の課目Ⅱ〜Ⅳ | 10年分・150大問 | 大問ごとの主な学習テーマ |
| 熱の重点テーマ | 年度ごとの該当箇所 | テーマ群の出題と内容 |
| 課目Ⅲ・問題9 | 10年分の全設問 | 配点と数値計算の必要性 |
課目Ⅰの分類と重点テーマは、原本のページ画像で確認しました。熱の課目Ⅱ〜Ⅳについて、すべての小問の配点を知識・計算に分類した調査ではありません。また、電気専門課目Ⅱ〜Ⅳの出題分析は含みません。
集計の「知識側」には、定義・概念・法定基準・基本式の選択・定性的な判断を含めています。「計算側」は、数値の代入や比率・物理量の算出などを必要とするものです。計算結果に依存する後続の指定判断も計算側に含めました。ECCJの公式分類ではなく、学習方法を検討するための当サイト独自の分類です。
課目Ⅰは、法規以外の領域も大きい
対象10年では、問題1が50点、問題2が50点、問題3が100点の計200点でした。狭義の法規である問題1は25%に当たります。
法規から始めるのはよい方法ですが、課目Ⅰ全体を得点源にしたいなら、情勢・概論と管理技術も学ぶ必要があります。具体的な順番は課目Ⅰの勉強法にまとめています。
知識・概念・基本式選択側は、10年平均142.8点
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| 年度 | 知識側に分類した配点 | 計算側に分類した配点 |
|---|---|---|
| 2017 | 139 | 61 |
| 2018 | 142 | 58 |
| 2019 | 141 | 59 |
| 2020 | 143 | 57 |
| 2021 | 134 | 66 |
| 2022 | 134 | 66 |
| 2023 | 150 | 50 |
| 2024 | 155 | 45 |
| 2025 | 160 | 40 |
| 2026 | 130 | 70 |
| 10年平均 | 142.8 | 57.2 |
知識側の割合は平均71.4%で、年度ごとには65〜80%でした。これは「短時間の単語暗記だけで取れる配点」ではありません。原理の理解や、似た条件を区別する力も必要です。
例えば2026年度は知識側が130点です。各課目60%の合格基準に相当する120点を、そこだけで得ようとすると、知識側の約92.3%を正解する必要があります。計算を全部捨てるより、知識の取り違えを減らし、基本計算も練習する計画が現実的です。
熱で繰り返し確認できた4つのテーマ群
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| テーマ群 | 確認した年度数 | 主な確認箇所 | 比較して覚える軸 |
|---|---|---|---|
| ガスバーナ | 10/10 | 課目Ⅲ・問題9 | 混合方式、火炎、逆火など |
| 油バーナ | 10/10 | 課目Ⅲ・問題9 | 霧化方式、特性、用途 |
| 排ガス分析 | 10/10 | 課目Ⅲ・問題9 | 原理、対象成分、干渉 |
| 熱電対 | 10/10 | 課目Ⅳ・問題11 | 原理、種類、施工による誤差 |
ここで数えたのは、そのテーマ群が出題された年度数です。同じ設問が10回繰り返されたという意味でも、次回の出題確率が100%という意味でもありません。
熱電対では、種類・特性が問われる年と、施工による誤差や原理が問われる年があります。年度別に答えを覚えるより、「原理」「種類」「測定条件」に整理し直すと、問われ方が変わったときに対応しやすくなります。
課目Ⅲの問題9は、対象10年で各30点だった
問題9は、対象の10年とも30点でした。今回の分類では、全設問を知識側へ分類できました。既知の特性や範囲を表す数値選択肢はあっても、提示条件から数値を計算する設問は確認しませんでした。
一方、課目Ⅲ全体には燃焼計算があり、燃料を扱う問題8にも年度によって計算が含まれます。「燃料と燃焼は暗記だけでよい」と広げて解釈しないでください。
過去問は、論点を見つけて学び直すために使う
- 年度の問題を解き、迷った箇所を記録する。
- 問われた知識を、バーナ方式・分析原理などの論点へ分類する。
- その原理と適用条件を、解説や一次資料で確認する。
- 数日後に、答えを見ず理由から説明する。
- 計算を含む問題は、白紙からもう一度解く。
法規は出題当時と現在で前提が変わる場合があります。古い年度の正答を無条件に現在の制度へ持ち込まず、受験年度の法令基準日を確認してください。
この分析を学習計画へ落とし込む方法は熱分野の勉強法で説明しています。まず知識の区別を試したい方は、無料の独自一問一答へ進めます。
調査資料
- 省エネルギーセンター:過去の試験問題
- 省エネルギーセンター:2026年度の問題・標準解答
- 省エネルギーセンター:試験制度と合格基準
調査日:2026年9月13日。年度別の資料識別情報、解答欄の分類・配点、重点テーマの原本位置は、当サイトの編集記録に保存しています。公式問題の本文・選択肢・図を教材として転載せず、記事中の確認問題は独自に作成しています。
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