油バーナは「何の力で液体燃料を細かい液滴にするか」で覚えます。 圧力噴霧式は燃料の圧力、二流体式は空気・蒸気などの噴霧媒体、回転式は回転するカップの遠心力が手掛かりです。
油バーナの論点は、2017〜2026年度の熱分野10年度すべてで確認できました。年ごとに条件や問われ方は異なるため、方式名と特徴を一対一で丸暗記せず、微粒化の仕組みから整理します。集計の範囲は過去問10年分析を参照してください。
圧力噴霧式・二流体式・回転式の違い
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| 方式 | 微粒化の主な仕組み | 設問で見つけたい言葉 |
|---|---|---|
| 圧力噴霧式 | 加圧した燃料をノズルから噴出する | 燃料圧力、噴霧ノズル |
| 二流体式 | 燃料と空気・蒸気などの媒体との作用で微粒化する | 噴霧空気、噴霧蒸気、内部混合・外部混合 |
| 回転式 | 回転カップに供給した油を遠心力で広げ、縁から飛散させる | カップ、回転、遠心力 |
二流体の「二つ」は、燃料を2種類使うという意味ではありません。 液体燃料と噴霧媒体という組み合わせに注目します。圧力噴霧と二流体の基本構造はコロナのオイルバーナ説明で確認できます。

方式ごとに、試験で引っかかる読み方
圧力噴霧式:噴霧用の空気がなくても燃焼用空気は要る
「噴霧用の空気を使わない」ことと、「燃焼用の空気が不要」であることは別です。油を細かくした後も、燃焼に必要な空気との混合を考えます。ノズルや燃料の性状が指定された問題では、噴霧状態に粘度なども関係するため、圧力だけを読んで判断しないようにします。
二流体式:調整範囲の広さを万能と読まない
空気や蒸気などの噴霧媒体を燃料とは別に供給し、ノズルの内部または外部で燃料と混ぜて微粒化します。オリンピア工業の二流体バーナ解説のとおり燃料と噴霧媒体をそれぞれ調整できる一方、噴霧用の圧縮空気や蒸気を作る設備・エネルギーも必要です。
「広い調整範囲が期待できる」という特徴を、あらゆる燃料・負荷で同じ性能が出るという意味に広げないことが大切です。 高粘度の燃料を扱う場合も、加熱などで適切な供給条件を整える必要があります。
回転式:「回転カップ」「遠心力」の語を見落とさない
回転するカップ面に広がった油が縁から飛散し、周囲から噴き出す一次空気も微粒化を助けます。構造はサンレー冷熱のRBS-A製品資料で確認できます。燃料圧力や噴霧媒体だけに注目していると、この方式を見落とします。
微粒化と燃焼を混同しない
油を細かい液滴にする微粒化は、燃焼を進めるための重要な過程です。しかし、細かく噴霧できたという条件だけで、燃焼が常に完全になるわけではありません。燃焼用空気との混合や温度、滞留時間なども関係します。
ガスバーナとの違いを整理する場合は、予混合・拡散燃焼と逆火を先に読み、液体燃料では噴霧の過程が加わると考えるとつながります。燃えた結果を確認する測定については、排ガス分析の原理へ進めます。
1分で確認する問題
問い1:燃料油と圧縮空気を別の配管から供給し、両者の作用で微粒化する方式は?
答え:二流体式です。 「燃料のほかに何を供給するか」を見れば判断できます。
問い2:圧力噴霧式なら、燃焼用空気の供給を考えなくてよい?
答え:いいえ。噴霧媒体と燃焼用空気は区別します。 何のための空気なのかを確認してください。
無料一問一答で方式の違いを確認した後は、公式過去問で条件の長い選択肢を読み、理由まで説明できるか確かめましょう。
参考文献
- 化学工学協会編『プロセス機器構造設計シリーズ4 加熱炉』第2章「加熱炉の構造一般」、2.2.5「バーナ」 Amazonで見る
- コロナ:オイルバーナ
- オリンピア工業:二流体バーナの特徴
- サンレー冷熱:ロータリーバーナ RBS-Aシリーズ
- 省エネルギーセンター:過去のエネルギー管理士試験問題
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