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「試験まで2〜3か月ある。毎週何を勉強すればよいのだろう」
「仕事で予定が崩れても続けられる計画にしたい」
そんな疑問を解決します。
60日計画と90日計画の選び方
120時間を4工程へ分ける方法
60日・90日の週別タスク
1週間の学習サイクルと確認項目
予定が崩れたときの立て直し方
先に結論を言うと、60日と90日のどちらを選ぶかは、試験までの日数より「1週間に何時間を安定して確保できるか」で決めます。
本記事では、60日計画を8週間×15時間と4日の予備、90日計画を12週間×10時間と6日の予備として設計します。どちらも合計120時間です。
60日、90日、120時間、週ごとの配分は、公式団体が示した標準ではありません。危険物取扱者甲種の勉強時間で示した120時間モデルと、一次資料が勧める反復学習を組み合わせた当サイトの計画例です。
試験の公式条件は、法令15問、物理学及び化学10問、性質及び消火20問で、合格基準は3科目それぞれ60%以上です。学習計画も合計点だけで判断せず、科目別に進捗と正答率を記録します。
60日と90日は「週に何時間取れるか」で選ぶ
最初に、次の基準で計画を選びます。

| 計画 | 週の学習時間モデル | 120時間を積む期間 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 60日 | 15時間 | 8週間+予備4日 | 化学の基礎を思い出せて、平日と休日の両方に学習時間を置ける |
| 90日 | 10時間 | 12週間+予備6日 | 初学者、仕事の予定が変わりやすい人、反復間隔を長く取りたい人 |
週15時間を確保できないのに60日計画を選ぶと、後半へ未学習範囲が残ります。反対に週10時間を安定して取れるなら、90日計画は復習間隔と予備日を確保しやすい形です。
週10時間にも届かない場合は、90日へ無理に詰め込まず、勉強時間から試験日を逆算する方法で4〜5か月計画を検討してください。
試験まで30日しかなく、1日平均4時間を確保できる人は、30日・120時間の短期学習計画を使います。
120時間を4工程へ分ける
60日と90日で変えるのは、1週間の学習量です。学習工程と総時間は共通にします。

| 工程 | 時間モデル | 到達目標 |
|---|---|---|
| 1周目:理解と直後演習 | 45時間 | 全範囲へ触れ、未学習の章をなくす |
| 2周目:全範囲の再演習 | 35時間 | 正解理由と誤りの理由を説明する |
| 3周目:弱点の集中補強 | 25時間 | ×・△問題を資料なしで解き直す |
| 仕上げ:45問形式と復習 | 15時間 | 科目別正答率、時間内の解答、見直しを確認する |
合計は120時間です。時間配分も当サイトのモデルであり、固定ルールではありません。
一次資料では、問題を最低3回繰り返し、理解度に応じて×・△・○へ分ける方法が勧められています。また、覚える、問題を解く、正解と解説を確認する、覚え直す、という反復が示されています。
そのため、1周目を長くしすぎて問題演習を後回しにしません。各論点を学んだ直後に対応問題を解き、2周目と3周目の時間を先に確保します。
60日計画|8週間×15時間と4日の予備
60日計画は、8週間で120時間を積み、残り4日を遅れの回収と試験直前の軽い確認に使います。
| 週 | 学習時間モデル | 主なタスク |
|---|---|---|
| 1週目 | 15時間 | 3科目の診断、燃焼・消火・静電気、学習記録の準備 |
| 2週目 | 15時間 | 第1〜6類の共通性質、代表物質、貯蔵、消火 |
| 3週目 | 15時間 | 法令全体と物化の残りを学び、1周目を完了 |
| 4週目 | 15時間 | 法令の2周目、数字・主体・条件を説明する |
| 5週目 | 15時間 | 物化と性質・消火の2周目 |
| 6週目 | 15時間 | 2周目の残り5時間、×・△の3周目10時間 |
| 7週目 | 15時間 | ×・△の3周目15時間、科目別正答率を確認 |
| 8週目 | 15時間 | 45問形式、誤答復習、暗記表、当日手順の確認 |
| 予備4日 | 必要分 | 遅れの回収、体調調整、持ち物と会場の確認 |
1週目から3週目までに全範囲へ一度触れることが重要です。3週目終了時点で未学習の章が残っていたら、難問ではなく未学習範囲を優先してください。
6週目は2周目から3周目へ移る週です。ここで全問を解き直すのではなく、×・△へ絞ります。
7週目の終わりに、法令、物理学及び化学、性質及び消火の正答率を別々に確認します。どれか一科目が60%未満なら、8週目の模試回数を増やす前に、その科目の基本問題へ戻ります。
90日計画|12週間×10時間と6日の予備
90日計画は、12週間で120時間を積み、残り6日を予備にします。1週間の負担を下げる代わりに、毎週の再確認を省略しない計画です。
| 週 | 累計時間モデル | 主なタスク |
|---|---|---|
| 1週目 | 10時間 | 3科目の診断、燃焼・消火・静電気 |
| 2週目 | 20時間 | 第1〜3類の共通性質と代表物質 |
| 3週目 | 30時間 | 第4〜6類、混触危険、消火方法 |
| 4週目 | 40時間 | 法令の定義・指定数量・製造所等 |
| 5週目 | 50時間 | 物化の残りを含め1周目45時間を完了し、2周目へ入る |
| 6週目 | 60時間 | 法令の2周目 |
| 7週目 | 70時間 | 物化の2周目 |
| 8週目 | 80時間 | 性質・消火の2周目を終え、2周目35時間を完了 |
| 9週目 | 90時間 | ×・△の3周目 |
| 10週目 | 100時間 | ×・△の3周目 |
| 11週目 | 110時間 | 3周目を完了し、45問形式へ入る |
| 12週目 | 120時間 | 本番形式、科目別弱点の修正、最終確認 |
| 予備6日 | 必要分 | 遅れの回収、軽い再確認、体調と当日準備 |
90日計画の利点は、学習間隔が空いた論点を翌週に思い出す練習ができることです。前週に覚えた内容を資料なしで説明できなければ、その時点で△へ戻します。
ただし、期間が長いだけで学習が進むわけではありません。各週の終わりに、累計時間、学んだ論点、×・△の数、3科目の正答率を確認します。
1週間は「新規・直後演習・再演習・調整」で回す
週の時間だけを決めても、テキストを読む時間へ偏ると得点につながりません。1週間の役割を四つに分けます。

| 役割 | やること |
|---|---|
| 新規学習 | 小さな論点を読み、要点を説明する |
| 直後演習 | 同じ論点の問題をその日のうちに解く |
| 再演習 | 前回の×・△を資料なしで解き直す |
| 調整 | 未学習範囲、科目別正答率、翌週の配分を確認する |
60日計画の一例は、平日4日×2時間、休日4時間と3時間で週15時間です。90日計画の一例は、平日4日×1時間、休日3時間ずつで週10時間です。残りの平日1日は、休養または遅れの回収に使います。
曜日別の時間は、勤務形態に合わせて変えて構いません。守るのは「同じ週に新規学習と対応問題を置く」「前週の×・△へ戻る」「週末に3科目を確認する」の三点です。
問題演習と復習ノートの具体的な回し方は、危険物取扱者甲種の問題演習と復習ノートで解説しています。
1周目は全範囲へ触れる
1周目の目的は、正答率を高くすることではなく、未学習の章をなくすことです。
おすすめの順序は、物化の燃焼・消火・静電気、第1〜6類の全体像、法令、物化の残りです。詳しい優先順位は、危険物取扱者甲種の出題傾向と科目別攻略順で確認できます。
テキストを一冊読み終えてから問題へ移らず、一つの論点を読んだら対応問題を解きます。分からない問題で止まり続けず、×を付け、解説を確認して次へ進みます。
1周目の完了条件は、全章を読んだことではありません。各章で少なくとも一度は問題を解き、未学習の章が一覧に残っていないことです。
2周目は正解理由と誤りの理由を説明する
2周目は、正解番号を覚えているだけの問題を見抜きます。
正しい選択肢は「どの条件なら成立するか」、誤った選択肢は「どの語句、数字、主体を直せば正しくなるか」を説明します。
説明できなければ、正解していても△です。法令は主体・対象・条件・数字、物化は式の意味と単位、性質・消火は類の原則と物質ごとの例外を確認します。
暗記項目を科目別の表へ整理する方法は、危険物取扱者甲種の暗記表の作り方を使ってください。
3周目は×・△だけを解き直す
3周目は全問を同じ重さで繰り返しません。
優先順位は、×、△、○の順です。×は資料なしで解き直し、△は正解理由と他の選択肢の誤りを説明します。○は代表問題だけを確認し、再び迷わなければ外します。
同じ問題で繰り返し間違える場合は、原因を一語で残してください。
- 知識不足
- 数字や条件の混同
- 計算手順を再現できない
- 問題文の読み違い
- 正解したが根拠を説明できない
原因ごとに戻り先が変わります。知識不足はテキスト、数字の混同は暗記表、計算手順は類題、読み違いは設問条件の線引きへ戻します。
最終工程は45問形式と科目別60%の確認
甲種は3科目を一括して受験し、45問を150分で解きます。科目ごとの制限時間が個別に決まっているわけではありません。
公式の合格基準は、3科目それぞれ60%以上です。法令は9問以上、物理学及び化学は6問以上、性質及び消火は12問以上が必要です。
本番形式では、総得点だけでなく次を記録します。
- 科目別の正答数と正答率
- 解答に使った総時間
- 保留した問題数
- 見直しで変更した問題と理由
- マーク確認に残せた時間
当サイトでは、本番の揺れを見込んで、練習時に各科目70%以上を複数回取れる状態を運用目標にします。70%は公式基準ではなく、余裕を持たせるための当サイトの目安です。
模試の使い方と時間配分は、危険物取扱者甲種の模擬試験と時間配分で確認してください。
予定が崩れたときの立て直し方
60日・90日計画では、遅れを一日ごとに取り戻そうとしません。週の終わりにまとめて調整します。
| 遅れ | 最初の対応 |
|---|---|
| 1〜2時間 | 週内の調整枠または休日へ移す |
| 3〜5時間 | ○問題の再演習、書き写し、2冊目の通読を減らす |
| 1週間分 | 予備日を使い、×・△と3科目の基本問題を優先する |
| 2週間分以上 | 試験日の変更または総時間の再計算を検討する |
削らないものは、3科目すべての基本問題、×・△の解き直し、科目別正答率の確認、45問形式です。
削る候補は、○問題の全問再演習、解説の書き写し、きれいなノート作り、同じ内容の2冊目通読、難問への固執です。
予備日は最初から予定表へ入れます。「余ったら休む日」ではなく、学習が崩れても工程全体を守るための日です。
60日・90日でも失敗しやすい進め方
日数だけ決めて週の時間を決めない
90日前に始めても、週3時間なら12週間で36時間です。試験日から逆算して、週10時間または15時間を予定表へ先に置きます。
1周目を完璧にしようとする
一つの章で止まり続けると、3科目すべてへ届きません。1周目は未学習をなくし、理解不足を×・△として後の工程へ送ります。
週末に一科目だけをまとめて学ぶ
得意科目だけを続けると、別科目の足切りを見落とします。毎週、少なくとも3科目の基本問題または暗記表へ触れてください。
予備日を最初から新規学習で埋める
予備日まで計画へ組み込むと、仕事や体調で崩れたときの逃げ道がなくなります。60日なら4日、90日なら6日は空けておきます。
次に読む記事
30日で集中的に進める場合は、危険物取扱者甲種の30日学習計画を使ってください。
科目別の学習へ入る人は、法令の勉強法、物理学・化学の勉強法、性質・消火の勉強法へ進みます。
記事群全体の順序は、危険物取扱者甲種の完全攻略ロードマップにまとめています。
まとめ
危険物取扱者甲種の60日・90日学習計画をまとめます。
- 60日計画は8週間×15時間と4日の予備で、合計120時間を積む
- 90日計画は12週間×10時間と6日の予備で、合計120時間を積む
- 120時間は、1周目45時間、2周目35時間、3周目25時間、仕上げ15時間へ分ける
- 1週間の中で、新規学習、直後演習、再演習、調整を回す
- 学習記録は合計点ではなく、法令、物化、性質・消火を分ける
- 遅れたら○問題や書き写しを減らし、×・△と3科目の基本問題を残す
- 60日・90日と週別配分は当サイトの計画モデルであり、合格を保証するものではない
まず今後1週間の予定表を開き、確保できる時間を合計してください。15時間なら60日、10時間なら90日を候補にし、その時間を同じ曜日へ先に固定します。
参考文献
- 工藤政孝『わかりやすい!甲種危険物取扱者試験』弘文社、合格大作戦(PDF p.23-24) Amazonで見る
- 公論出版『甲種危険物取扱者試験 令和8年版』本書の構成・受験の手引き(PDF p.3-4) Amazonで見る
- 一般財団法人消防試験研究センター「試験科目及び問題数」(2026年8月30日閲覧)
- 一般財団法人消防試験研究センター「過去に出題された問題」(2026年8月30日閲覧)
化学プラント大全 
