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危険物取扱者甲種の化学系出身者向け勉強法|最短学習ルート

危険物取扱者甲種を化学系出身者が最短で学ぶルートを解説する記事のアイキャッチ

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困っている人
困っている人

「大学や高専で化学を学んだ。物理学・化学の勉強は省略してよいのだろうか」

「法令と第1〜6類へ、どれくらい時間を回せばよいのか分からない」

そんな疑問を解決します。

この記事の内容

化学経験を短縮へ変える診断方法

80時間を3科目へ再配分する方法

物化・性質消火・法令の学習順

4週間・8週間の進め方

化学系出身者が避けたい失敗

先に結論を言うと、化学系出身者が短縮できるのは、物理学・化学のうち「すでに理由まで説明できる範囲のインプット」です。物化の問題演習そのものを省略するわけではありません。

危険物取扱者甲種は、法令15問、物理学及び化学10問、性質及び消火20問の3科目を一括して受験します。合格基準は、3科目それぞれ60%以上です。化学が得意でも、法令または性質・消火が60%未満なら合格できません。

本記事では、最初に3科目を診断し、物化で80%以上を取り、正解理由まで説明できる人へ、合計80時間の学習モデルを提案します。80時間、診断80%、練習時70%は公式の基準ではなく、危険物取扱者甲種の勉強時間を化学経験者向けに調整した当サイトの目安です。

化学系出身者でも3科目すべての対策が必要

化学系の授業や実務経験は、物質量、化学反応式、酸・塩基、酸化還元、有機化学などの理解に役立ちます。しかし、試験範囲は化学の知識だけではありません。

科目問題数化学経験を生かせる部分別に学ぶ必要がある部分
法令15問危険物の性質と法令上の分類を結び付けやすい指定数量、許可・届出、製造所等、施設基準、保安体制
物理学・化学10問物質量、反応式、熱、気体、酸塩基、酸化還元、有機化学危険物試験特有の選択肢、燃焼・消火・静電気の問われ方
性質・消火20問酸化性、還元性、反応性、化学式を理解しやすい第1〜6類の代表物質、例外、貯蔵、火災予防、適応消火

一次資料では、物理・化学、性質、法令の順で学ぶ方法が示されています。化学系出身者は、物化の全章を最初から読み直す代わりに、診断で既習部分を確認し、性質・消火と法令へ早く進みます。

ただし、学歴や職種名だけでは短縮範囲を決められません。卒業後の期間や担当分野によって、計算手順や用語を忘れていることがあるためです。

最初の3時間で短縮できる範囲を診断する

最初の3時間は学習ではなく、配分を決める診断に使います。

法令・物化・性質消火の診断から物化の正答率と説明可否に応じて学習時間を決める3分岐図
化学経験による短縮は、3科目の診断結果で判断します。80%は当サイトの短縮判断で、公式の合格基準は3科目それぞれ60%以上です。(一次資料を参考に当サイト作成)
  1. 試験科目と出題範囲を30分で確認する
  2. 法令、物化、性質・消火の基本問題を各10問前後解く
  3. 科目別に正答率を出す
  4. 正解した問題も、理由を説明できるか確認する
  5. ×・△・○を付け、短縮する範囲を決める
診断結果次の行動
物化80%以上で、正解・不正解の理由を説明できる物化の1周目を圧縮し、80時間モデルへ進む
物化60〜79%、または正解理由を説明できない苦手分野を10〜20時間補い、再診断する
物化60%未満物化を含む標準120時間モデルへ戻る

80%は、公式の合格基準ではありません。短縮しても物化の足切りリスクを残しにくくするための、当サイトの判断線です。

正解番号を覚えているだけの問題は△にします。「なぜこの式を使うのか」「誤った選択肢のどこを直せば正しいか」を説明できて初めて、1周目を圧縮できます。

診断に使う分野は、物質の状態、気体、熱、静電気、燃焼、物質量、反応式、酸・塩基、酸化還元、有機化学などへ分散させてください。得意な有機化学だけを解いて判定しないことが重要です。

80時間を法令・性質消火へ再配分する

短縮できた時間は、余らせず、未学習になりやすい法令と性質・消火へ移します。

80時間を法令25時間、性質消火30時間、物化10時間、45問形式と弱点15時間へ配分した図
80時間は、法令25時間、性質・消火30時間、物化10時間、45問形式・弱点15時間へ分ける当サイトの計画モデルです。(一次資料を参考に当サイト作成)
役割時間モデル到達目標
法令25時間主体、対象、条件、数字を区別し、基本問題を2〜3周する
性質・消火30時間第1〜6類の共通性質、代表物質、例外、貯蔵、消火を比較する
物化10時間診断の×・△、燃焼・消火・静電気、試験特有の選択肢を確認する
45問形式・弱点補強15時間3科目の正答率、時間内の解答、見直しを確認する

合計80時間です。この配分も当サイトの計画モデルであり、公式団体の推奨時間ではありません。

物化10時間をゼロにしない理由は、大学の試験と危険物試験で問い方が異なるためです。知っている公式でも、五肢択一の条件比較、単位換算、燃焼・消火・静電気との接続で迷うことがあります。

性質・消火へ最も多く配分するのは、20問と問題数が多く、第1〜6類の共通性質と物質ごとの例外を横断して扱うためです。法令は15問ですが、化学知識だけでは判断できない主体・手続・施設基準・数字を別に覚える必要があります。

ステップ1|物化は試験の問い方だけ確認する

物化は、全章を同じ濃さで読み直しません。診断で○になった分野は代表問題だけにし、×・△へ時間を集めます。

優先して確認したいのは、次の三つです。

  • 燃焼、消火、静電気など、性質・消火へ直接つながる分野
  • 単位換算や条件の読み分けで間違えた計算問題
  • 知識はあるが、選択肢の正誤理由を説明できなかった分野

大学で高度な化学を学んでいても、難問から始めないでください。甲種の10問で科目別60%以上を取ることが目的なので、まず基本問題の取りこぼしを減らします。

分野別の優先順位は、危険物取扱者甲種の物理学・化学の勉強法で確認できます。

ステップ2|第1〜6類を酸化剤・可燃物・禁水性で比較する

性質・消火では、物質名を一つずつ独立して覚えるより、類の原則から入ります。

最初に比較する軸確認内容
固体か液体か第1〜6類の類別と性状を分ける
酸化性か可燃性か燃焼を助ける側か、自ら燃える側かを区別する
水との関係水が使えるか、禁水性か、水中保存かを区別する
代表的な消火方法冷却、窒息、除去のどれを使うか確認する
例外類の原則だけでは判断できない物質を△として残す

化学式や反応性を理解できることは強みですが、試験では貯蔵方法、火災予防、適応する消火方法まで問われます。「反応を説明できる」から「試験の選択肢を判定できる」へ変換してください。

第1〜6類の横断比較は、危険物取扱者甲種の性質・消火の勉強法を使います。

ステップ3|法令は化学知識と別の暗記軸で整理する

法令は、化学系出身者が最も時間を回したい科目です。物質の危険性を理解できても、誰が、何を、どの条件で、いつ申請・届出・実施するかは別に覚える必要があります。

法令の選択肢は、次の四列へ分解します。

  • 主体:市町村長等、所有者等、危険物保安監督者など
  • 対象:製造所等、危険物、予防規程、免状など
  • 条件:指定数量、倍数、施設の区分、期間など
  • 行為:許可、届出、承認、検査、選任など

文章を丸ごと覚えず、どの列が入れ替わると誤りになるかを確認します。数字は単独で暗記せず、対象と条件をセットにしてください。

詳しい順序は、危険物取扱者甲種の法令の勉強法で解説しています。

ステップ4|×・△問題を最低3周する

一次資料では、問題を最低3回繰り返し、理解度に応じて×・△・○を付ける方法が示されています。また、覚える、問題を解く、正解と解説を確認する、覚え直す、という反復が勧められています。

化学系出身者も、物化を1回解いて終わりにしません。

周回対象やること
1周目全範囲の代表問題未学習と忘却を見つけ、×・△・○を付ける
2周目×・△を中心正解理由と誤りの理由を説明する
3周目残った×・△資料なしで解き、同じ原因で間違えないか確認する

○問題は全問を繰り返さず、代表問題で再現できれば外します。×・△へ時間を集中することが、短縮の中心です。

誤答原因と復習の戻り先は、危険物取扱者甲種の問題演習と復習ノートで整理してください。

ステップ5|45問形式で科目別60%を確認する

仕上げでは、45問を2時間30分で解きます。科目ごとの制限時間が決められているわけではありません。

記録するのは総正解数だけではありません。

  • 法令15問中の正答数
  • 物化10問中の正答数
  • 性質・消火20問中の正答数
  • 保留した問題数
  • 解答と見直しに使った時間
  • 正解したが迷った問題

公式の合格基準は各科目60%以上です。法令9問、物化6問、性質・消火12問が最低線になります。

当サイトでは、本番の揺れを見込み、練習時に3科目それぞれ70%以上を複数回取ることを仕上げの目安にします。70%は公式基準ではありません。

どれか一科目が60%未満なら、模試の回数を増やす前に、その科目の基本問題へ戻ります。時間配分と見直し手順は、危険物取扱者甲種の模擬試験の使い方で確認してください。

4週間・8週間の進め方

80時間を積む期間は、1週間に確保できる時間で決めます。

計画週の学習時間主な進め方
4週間20時間1週目に診断と性質消火、2週目に法令、3週目に3科目の再演習、4週目に45問形式と弱点補強
8週間10時間1〜2週目に診断と性質消火、3〜4週目に法令、5〜6週目に×・△、7〜8週目に45問形式と弱点補強

4週間計画は、週20時間を無理なく確保できる人向けです。仕事や学校と両立する場合は、8週間で週10時間の方が、復習間隔と予備日を取りやすくなります。

週10時間を確保できない場合は、60日・90日学習計画を基に試験日を再計算してください。

化学系出身者が失敗しやすい進め方

物化を無勉強にする

化学の知識があっても、危険物試験の選択肢と計算条件に慣れているとは限りません。物化10時間を残し、代表問題と×・△を解きます。

有機化学や計算問題だけを続ける

得意分野は勉強が進んだ感覚を得やすい一方、法令と第1〜6類が後回しになります。毎週の学習時間を、先に法令と性質・消火へ割り当ててください。

化学的に妥当かだけで法令を判断する

法令問題は、化学的な危険性だけでなく、法令上の定義、主体、施設区分、手続、数字で判定します。実務上の感覚と試験上の規定を分けます。

難問へ時間を使いすぎる

科目別60%を満たす前に、難しい計算や例外だけを追わないでください。基本問題の取りこぼしを減らし、3科目を最低線より上へそろえます。

最短ルートを使わない方がよい人

次のいずれかに当てはまる場合は、80時間へ圧縮しません。

  • 物化の診断が60%未満
  • 化学反応式、物質量、単位換算を資料なしで再現できない
  • 酸・塩基、酸化還元、有機化学など一部だけが得意
  • 法令または性質・消火の診断が大きく崩れている
  • 卒業後の期間が長く、基本用語を思い出すのに時間がかかる

この場合は、合格に必要な勉強時間と学習順序の120時間モデルを起点にします。診断後に物化が安定した時点で、その後の配分を短縮すれば十分です。

次に読む記事

最初の診断問題を選ぶ前に、危険物取扱者甲種の出題傾向と科目別攻略順で3科目の全体像を確認してください。

教材をまだ決めていない人は、危険物取扱者甲種のおすすめテキスト2冊で、理解用と問題演習用の役割を分けます。

記事群全体の順序は、危険物取扱者甲種の完全攻略ロードマップにまとめています。

まとめ

危険物取扱者甲種を化学系出身者が学ぶ最短ルートをまとめます。

  • 短縮範囲は学歴ではなく、3科目の診断結果で決める
  • 物化80%以上かつ理由を説明できる場合だけ、物化の1周目を圧縮する
  • 80時間は、法令25時間、性質・消火30時間、物化10時間、45問形式と弱点15時間へ分ける
  • 物化はゼロにせず、燃焼・消火・静電気、×・△、試験特有の選択肢を確認する
  • 法令は主体、対象、条件、行為へ分解する
  • 問題は×・△を中心に最低3周する
  • 仕上げは合計点ではなく、3科目それぞれ60%以上かを確認する
  • 80時間と診断80%は当サイトの計画モデルであり、合格を保証するものではない

まず3科目の基本問題を各10問前後解き、正答率と「理由を説明できたか」を別々に記録してください。その結果が、短縮してよい範囲と、時間を移す先を決めます。

参考文献