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エネルギー管理士の省エネ法|特定事業者と指定工場を区別する

エネルギー管理士の省エネ法|特定事業者と指定工場を区別する

省エネ法の指定は「事業者全体」と「個々の工場・事業場」の2段階で考えます。 1,500 kLという数字だけを暗記すると、特定事業者と第二種エネルギー管理指定工場等を取り違えやすくなります。

この記事は、2026年9月13日に確認した現行の法・施行令を基に、通常の特定事業者の仕組みを学習用に整理したものです。特定連鎖化事業者や認定管理統括事業者などの制度は、この基本例と分けて確認してください。試験では、受験年度の法令基準日も確認します。

最初に「誰の、どこまでの使用量か」を読む

表は横にスクロールできます →

区分判断する範囲年度のエネルギー使用量の基準
特定事業者事業者が設置するすべての工場等の合計原油換算1,500 kL以上
第一種エネルギー管理指定工場等個々の工場等原油換算3,000 kL以上
第二種エネルギー管理指定工場等個々の工場等原油換算1,500 kL以上。ただし第一種を除く

第二種の基本範囲は、原油換算で1,500 kL以上3,000 kL未満と整理できます。1,500 kLは基準を含み、3,000 kLちょうどは第一種側です。

根拠は、省エネ法の第7条・第10条・第13条と、施行令の第2条・第3条・第6条です。表は指定基準の整理であり、数値に達した瞬間に届出・指定などの手続きを省略できるという意味ではありません。

原油換算は「燃料の購入量」だけではない

ここで使うkLは、タンクに入れた石油の体積をそのまま合計した数字ではありません。制度上の対象となる燃料・熱・電気の使用量を、定められた方法で換算して集計します。非化石エネルギーも含めた現行制度の範囲を確認する必要があります。

設問を読むときは、次の順序で条件に線を引くと混同を減らせます。

  1. 集計対象は、事業者全体か個々の工場等か。
  2. 使用量は年度の値か。すでに原油換算された値か。
  3. 問われているのは基準への該当か、指定後の義務・選任か。

単位の換算問題と、指定区分を判断する問題を分けて考えるのがポイントです。具体的な換算係数や集計上の扱いは、施行規則と対象年度の公式様式で確認します。

独自例①:全体では1,500 kL以上、各工場は未満

ある事業者が、A工場とB工場だけを設置しているとします。対象年度の使用量は、原油換算でA工場900 kL、B工場800 kLです。特殊な制度・除外条件は考えない基本例です。

合計は1,700 kLなので、事業者全体として特定事業者の指定基準に達します。一方、個々の工場はいずれも1,500 kL未満です。この条件だけなら、第一種・第二種の指定基準に達する工場はありません。

「指定工場がないから、事業者全体の規制もない」とは判断できません。合計する段階を飛ばさないことが重要です。

独自例②:同じ事業者の中に複数の区分がある

次は、A工場3,200 kL、B工場1,800 kL、C事業場500 kLの場合です。すべて原油換算した年度使用量とします。

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判断対象計算・比較指定基準との関係
事業者全体合計5,500 kL特定事業者の基準に達する
A工場3,000 kL以上第一種の基準に達する
B工場1,500 kL以上3,000 kL未満第二種の基準に達する
C事業場1,500 kL未満第一種・第二種の使用量基準に達しない

C事業場は指定工場等の使用量基準に達していませんが、事業者全体の合計から勝手に外してよいわけではありません。

指定区分の次に、選任する役割を確認する

使用量の表だけでは、選任制度まで答えられません。事業者全体では管理統括者・管理企画推進者、工場等では業種や用途・指定区分に応じて管理者・管理員を確認します。

とくに、第一種であれば常に同じ資格者を選任する、と覚えるのは不十分です。4つの役割と選任条件を続けて読むと、使用量の判定から人の配置へつながります。

1分で確認する独自問題

問い:原油換算の年度使用量が3,000 kLちょうどの工場は、第二種の使用量範囲に入るでしょうか。

答え:入りません。第一種の使用量基準に達します。 第二種は第一種を除くので、境界を「3,000 kL以下」と覚えないようにします。

次は無料一問一答の共通課目Ⅰで、事業者全体と工場単位を区別できるか確認してください。学習範囲に戻る場合はエネルギー総合管理及び法規の勉強法へ進めます。

参考文献

化学プラントニュース―週報と事故速報をわかりやすく紹介するnoteマガジン PLANT NEWS ON NOTE 化学プラントニュース 化学・石油プラントの重要ニュースを、毎週の週報と事故速報でお届けします。現場で押さえたい動きを、わかりやすく整理します。 noteで最新ニュースを読む