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化学プラント就職はやめとけ?きつい理由と向き不向きを現役12年目が正直に答える

「化学プラント やめとけ」で検索してここに来たなら、心のどこかで不安があるのだと思います。交代勤務、危険、田舎——ネットにはそう書いてあります。

私は化学メーカーの生産技術者として12年働いています。この記事では、「やめとけ」と言われる理由を一つずつ実態と照らし、本当にきついことは隠さずに書き、そのうえで向き不向きを判断できるようにします。中途の人向けには別に書いた記事(→化学プラントはきつい?やめとけ?)がありますが、これは「これから入る学生」向けの版です。

「やめとけ」と言われる5つの理由と実態

言われること実態
交代勤務がきつい本当。ただし職種による。オペレーターは交代、生産技術・保全・研開は日勤(→化学メーカーの職種図鑑
危険な仕事危険物を扱うのは事実。だから手順・資格・設備で何重にも守られている。安全意識の高さは他業界以上
田舎・工場勤務工場は郊外や臨海部が多い。暮らしは立地次第(→化学メーカーの選び方
体育会系・古い現場には年功と手順の文化がある。一方で技術系スタッフは理詰め。会社差が大きい
将来性がない石油化学の再編は進んでいる。一方で素材・電子材料は成長領域(→化学業界に将来性はあるか

5つとも「半分本当」です。大事なのは、どの職種・どの会社かで当てはまり方が全然違うこと。職種を決めずに「化学プラント」をひとくくりで怖がるのがいちばん損です。

本当にきついこと|職種別に正直に

きつさの種類は職種で違う

きれいごとにしないために、私が見てきた「本当にきついこと」を職種別に書きます。

職種本当にきついこと
オペレーター直サイクルの生活。夜直明けの眠り。友人と休みが合わない。トラブル時の緊張
生産技術トラブル時の板挟み(製造は動かせ、品管は止めろ)。定期修理前後の長時間労働。原因が分からない日が続く苦しさ
設備・保全突発故障の呼び出し。定期修理の体力勝負。協力会社との調整の多さ
研究開発テーマが会社の都合で終わる。成果が出るまでの長い時間
品質管理クレーム対応の矢面。ルーチン分析の単調さ

逆に言えば、きつさの種類が職種ではっきり違います。「交代勤務は無理だが板挟みは平気」なら生産技術、「デスクワークが苦痛で体を動かしたい」ならオペレーターや保全。自分のきつさの許容範囲で職種を選べるのが、化学メーカーの良いところです。

それでも勧められる理由

私がこの仕事を12年続けている理由も、正直に書きます。

  • 装置産業の安定感:プラントは簡単に止められないし、簡単に移せない。雇用は安定している部類
  • 待遇:交代手当や資格手当で、同年代より収入が高くなる現場職。技術系スタッフも製造業の中では高め(→化学メーカーの初任給と年収カーブ
  • 一生ものの専門性:装置と付き合う知識は、会社が変わっても効く。資格は国家資格として残る(→就職で有利な資格
  • 手応え:何百トンの装置が自分たちの手で動く。数字がよくなったとき、装置の音が変わったとき、の感覚は替えがきかない
  • 出口がある:合わなければ職種を変えたり、経験を持って転職したりできる(→H2-5)

向いている人・向かない人

向き不向きの自己診断

次の項目に、自分がいくつ当てはまるか数えてみてください。

向いている人の特徴:

  • 手順を守ることを面倒と思わない(自己流より決まりを優先できる)
  • 「なぜ?」を放置できない。原因が分からないと気持ち悪い
  • 機械・装置に触るのが嫌いではない
  • チームで持ち場を守る仕事に抵抗がない
  • 規則正しく、あるいは規則正しく不規則に、生活を管理できる

向かないかもしれない人の特徴:

  • 睡眠が繊細で、生活リズムが崩れると体調を崩す(→オペレーターは慎重に。日勤職種なら問題ない)
  • 毎日違う場所・違う人と仕事をしたい(プラントは同じ装置と長く付き合う)
  • ゼロから自分のアイデアで新しいものを作りたい(→研究開発か、ベンチャー向き)
  • 危険物・高所・においが生理的に無理(→見学で確かめる。文章では分からない)

「向かない」が多くても、すぐ諦めないでください。最初の2つは職種選びで回避できます。本当に回避できないのは最後の1つだけで、それは工場見学30分で分かります。

入ってから合わなかったときの出口

就職は賭けではありません。合わなかった場合の出口が見えていれば、安心して決められます。

このブログのキャリアカテゴリには、実際に動いた人向けの記事が揃っています。入ってからの選択肢が多い業界だということも、選ぶ材料にしてください。

「やめとけ」の理由は半分本当で、職種と会社で当てはまり方が変わります。きつさの種類を知り、自分の許容範囲で職種を選び、見学で生理的な相性を確かめる。それで決めた就職なら、後悔は少ないはずです。職種図鑑全体地図へ。